完全室内飼いの猫でも恋をします。そして室内飼いの猫といえども、発情期に異性の猫と交尾できないことで気持ちはモヤモヤし、ストレスを感じることも。愛猫が発情期を迎えたとき、飼い主は何をしてあげられるでしょうか。
愛猫のストレス発散やマーキング対策に役立つ方法をご紹介します。
毎日遊んであげる
猫のモヤモヤ解消には、気を紛らわせてあげる遊びが有効です。猫に備わる狩猟本能を満たすことで、ストレスが発散できるでしょう。
発情期以外も毎日遊んであげることが理想ですが、この時期は特にこまめに遊ぶことを心がけたいです。
爪とぎの環境を充実させる
発情期になると、猫はいつも以上にマーキングをしたがります。爪とぎはマーキング行動の一つなので、思う存分爪とぎをさせて気持ちを満たしてあげたいですね。
爪とぎ器の数を増やしたり、猫の動線に置いたりすると、どこにいてもマーキングできるので猫は嬉しいでしょう。
いつもは入れない場所を開放する
猫の欲求不満を解消して好奇心を満たすことで、ストレスを忘れさせる方法です。
普段は入れない部屋や押し入れを開放して、猫に思う存分探索させてあげましょう。ワクワクすることで、猫は発情期のモヤモヤが忘れられるかもしれません。
外が見える場所に行けないようにする
窓際や玄関先は外にいる猫のニオイや気配を感じやすく、興奮してしまうことがある場所です。この時期だけは外が見えやすい場所に近づかないよう、窓際の猫タワーを移動させたり、玄関へ行けないようにしたりするといいでしょう。
余計なストレスを与えないよう、猫が興奮する原因に近づけない工夫も大切です。
スプレー行動への対策
オシッコによるマーキングは、ニオイや汚れなどのが気になりますね。なかにはスプレー行動がクセになってしまう猫もいるようなので、そうなる前に対策をしたいものです。
愛猫のスプレー行動で困っている場合は、スプレーする箇所にトイレシートを張り、シートを徐々にトイレへ寄せていくことで、トイレでスプレーしてもらう方向に誘導することを試してみてください。
猫の発情期を止めることはできませんが、少し工夫をすることで猫はストレスを発散でき、飼い主が問題と感じる行動を抑えることはできそうです。愛猫に発情期の兆候がみられたら、ご家庭でもこの方法を取り入れてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年4月号『春は猫もソワソワ、ワクワク。猫の恋劇場』(監修:哺乳類学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生、獣医師 菊池亜都子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。