「愛猫を抱っこしたくても、すぐ逃げられちゃう…」と悩んでいる方も多いのでは?
その原因は、猫にあると思われがちですが、もしかしたらその抱っこの仕方、やタイミングに理由があるのかもしれません。
今回は飼い主さんが愛猫を“抱っこできない(抱っこさせてもらえない)”理由と対策をご紹介します。
最後に、猫が好きな「抱っこ」のコツもありますよ。
猫が何かしているときに抱っこしようとしていませんか?
外を見ているとき
毛づくろい中
猫がひまそうにしているときに抱っこしよう
毛づくろい中など、何かをしているときに邪魔されるのがイヤなのは人も猫も同じ。所在なげに部屋を歩いているときやくつろぎながら飼い主さんを見てきたときなど、もしかして暇そうと思われるときが抱っこを受け入れやすいタイミングといえます。
うろうろしているとき
くつろいでいるとき
立ったまま急に抱っこしようとしていませんか?
ゆっくりスキンシップをしてから抱っこしよう
猫のそばに腰をおろしてスキンシップ
立ったまま抱っこしようとすると、腕と手の力だけで持ち上げることに。力んだ手や、上から覆いかぶさられるのを猫は嫌うので、そばに腰をおろしましょう。飼い主さんがリラックスするため、まずは深呼吸。続けてスキンシップをして、猫のリラックスも促して。
「抱っこしていい?」とやさしく声をかける
「これが、一番大切かも」と中桐先生。無言で抱っこしようとするのではなく毎回声をかけるようにすると、猫には伝わるのだとか。猫がまんざらでもなさそうなら、抱っこOKのサイン。そっぽを向いたり立ち去ったりするようなら、そのときは抱っこを控えて。
深追いはNG
こんな抱っこの仕方していませんか?
お尻が不安定
ぎゅっと抱きしめる
お姫様抱っこ
猫が好きなのは、こんな抱っこ
安定している
猫が安心して体を預けることができるのは、体がぐらぐらしたり落ちそうになったりしない、安定した抱っこ。お尻を包み込むように、しっかり支えましょう。
圧迫しない
飼い主さんは愛情表現で抱きしめているつもりでも、猫にとっては体を圧迫されて苦しいだけ。腕は、猫を支えるために添えるイメージで猫に力を加えないで。
ある程度自由
猫は、自由を奪われると不安やストレスを感じます。必要以上に拘束せず、顔や体の向きを変えられる体勢で抱っこすることで、抱っこへの苦手意識が低くなります。
抱っこに苦手な意識がある猫には、猫のことを考えた配慮がとくに必要です。猫が嫌いな仕方、タイミングで抱っこしようとしてないか、見直してみてください。今回紹介したことに飼い主さんが気を付けられるようになれば、どんな猫でもきっと抱っこできるようになるでしょう。
参考/ねこのきもち2019年10月号『パーフェクト抱っこできるようになりたい』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/浪坂一
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2019年10月号『パーフェクト抱っこできるようになりたい』に掲載されているものです。