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秋・冬に注意! 猫のために飼い主さんが気にかけたい3つのこと

だんだんと寒くなってくるこの季節、猫の飼い主さんは少し気をつけてほしいことがあります。

今回は、秋・冬の季節に猫に気にかけてあげたい3つのことについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説。病気や事故など注意したいことがあるようです。

①猫風邪

診察を受ける猫
getty
まず気をつけたいのが、猫風邪です。猫風邪の原因であるウイルスや細菌は、湿度や温度が低くなると活発になります。また、寒さで体が冷えると免疫力が低下するので感染しやすくなりますし、すでにウイルスや細菌が潜伏している場合には、活発に増殖して再発しやすくなります。 

飼い主さんができること

猫風邪は、定期的なワクチン接種で予防や軽症化することが可能です。また、時間や場所によって室温に差があると、猫風邪を悪化させる原因に。エアコンで24~26℃を目安に一定にしましょう。

ほかにも、栄養価の高い食事を与えることも免疫力を高めることに効果的です。 

②肥満

眠る猫
getty
猫は冬の時期、外の寒さから体を守るために脂肪を蓄えやすくなります。また、秋頃から夏毛が抜け、密な冬毛へと生え変わります。このような猫の冬支度のために、ほかの時期よりも猫は太って見えると思います。

ただし、消費カロリーよりも摂取カロリーのほうが多い状態であれば猫は太り、体に必要以上に脂肪が溜まると肥満になってしまいます。寒いのが苦手な猫は動くのが面倒になり、運動不足になるので、猫は肥満になってしまいがちに。

肥満はさまざまな疾患の原因に!

肥満になると、心臓病や関節疾患、糖尿病、尿石症などのさまざまな疾患を引き起こす恐れがあるので、注意が必要です。

飼い主さんができること

猫の運動量を増やすことは非常に困難です。愛猫を太らせないためには……

  • キャットフードの適正な給与量を設定して与えること
  • 食事を与えてもおねだりが強い場合は、食物繊維などが配合された満腹感のあるフードを使用する


などの工夫をしてみましょう。

ダイエットができたとしても、猫も一度肥満になると人間と同じようにリバウンドしやすいと言われているため、肥満にさせないことが重要です。

③脱走

外にいる猫
getty
秋冬に限らずですが、冬に起こりやすい事故として脱走があります。たとえ飼い猫であっても、家から脱走したがる猫はいるのです。

脱走の理由としては性衝動によるものや、窓が開いていたなどのアクシデントによるもの、もともと外で暮らしていた猫が縄張りを確認しに行きたくなったなどが考えられるでしょう。

アクシデントとしては、「掃除機をかけるときに窓が開いていた」「移動中にキャリーケースが突然壊れた」「来客の際にドアが開いていた」「ベランダから飛び降りた」などによる脱走も。

空気の入れ替えなどで窓を開ける機会もあると思いますが、くれぐれも愛猫が脱走しないように注意してください。

飼い主さんができること

性衝動による脱走防止には、オスであれば去勢手術、メスであれば不妊手術を考慮しましょう。また、愛猫が脱走しないようにするには、家の中でも猫が飽きないような工夫をするといいですね。

たとえば……

  • 縦の空間を使って遊べるキャットタワーやキャットステップなどの設置
  • 飼い主さんがおもちゃを使って猫と遊んであげる
  • 猫が安心してくつろげる場所を作ってあげる


などはいいと思います。また、物理的な脱走防止策としては……

  • 猫が脱走しそうな窓は開けない
  • 猫用脱走防止用の扉やパーテーションなどの利用
  • ストッパー(網戸ストッパーやドアストッパーなど)をつける


などが効果的です。物理的な方法と並行して……

  • キャリーケースなどは使用する前に壊れていないか確認する
  • 猫が通る場所の窓を開けない


など、人間側も猫の脱走に注意を払うようにすることが大切です。


見つめる猫
getty
これらは飼い主さんがある程度予防できるものでもあるので、ぜひ対策を実践してみてくださいね!


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/nekomam
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