猫のしぐさや行動には、猫のそのときの気持ちが表れています。よく見かける猫の行動でも、実はどのような気持ちが隠されていたのかを知らない人も多いでしょう。
「猫はこんな気持ちだったんだ!」と本心を知り、素敵なスキンシップをとっていきましょう。
何かを「がりがり」している
爪とぎ器や家具などに、前足をかけてがりがりと爪をとぐ姿。これは、猫がやる気に満ちあふれた気持ちを表す行動です。爪とぎには、「爪を尖らせて狩りに備える」や「縄張りを主張するマーキング行為」などの前向きな気持ちが潜んでいます。
寝起きや遊びの前に「がりがり」とするのは、「今からやるぞ~!」という元気な気持ちになっている証拠です。
寝転がって「くねくね」アピール
仰向けになって、体を「くねくね」する行動はとても可愛らしいですよね!
猫がおなかを見せるのは、警戒心がなくリラックスしているとき。飼い主さんや環境に安心して、信頼をよせているのでしょう。「遊んでほしいな~♪」というおねだり気分のときにも、くねくねとアピールするようです。
おもちゃなどを足で「けりけり」キック
後ろ足でおもちゃなどを「けりけり」する、猫キックと呼ばれる行動もよく見られますよね!
この行動は、猫が狩りのときに「捕らえた獲物を前足で押さえ、後ろ足で蹴ってダメージを与える」という狩りの姿の名残りです。
おもちゃなどを獲物に見立てて興奮し、とても高揚している気分なのでしょうね!
家具や人に「すりすり」こすりつける
室内にある家具などに、体や顔を「すりすり」としているときは、猫は落ち着いた気分になっています。このとき猫は、ほおやあご周辺にあるニオイを出す臭腺から、家具などに自分のニオイをつけているのです。
飼い主に「すりすり」する場合は、ニオイをつけるだけではなく「飼い主に甘えたい♡」という気持ちもあるようですよ。
人や猫を「なめなめ」する
猫が体をなめる毛づくろいには、自分の体を清潔に保ち、体のニオイを消すという役割があります。そのため、飼い主の手足やほかの猫をなめる行動には、自分と違うニオイを消して安心したいという気持ちがあるのです。信頼している相手にスキンシップをとり、リラックスした気分になっている瞬間です。
よく見かける猫のしぐさや行動にも、さまざまな気持ちが隠されていたのかと思うと、微笑ましくなりますよね。猫の本心を知り、より素敵な信頼関係を築いていきたいですね!
参考/「ねこのきもち」2019年1月号別冊『ねこのしぐさ鳴き声事典』(監修:哺乳動物学者 今泉忠明先生)
文/nishiyuka
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。