愛猫に長生きしてもらうためには、年齢に応じて動物病院の通い方を変えることが大切です。そこで今回は、子猫期・成猫期・シニア猫期、それぞれに合った動物病院の通い方について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「子猫期」の動物病院の通い方
子猫を家に迎えたら、かかりつけの動物病院を決めます。そして、必要な検査やワクチン接種を行いましょう。
生後0~2ヵ月「健康診断」
まずは、動物病院で初めての健康診断を行いましょう。このとき、子猫の体重や週齢、性別などがわかります。また、感染症にかかっているかどうかを調べることもできますよ。
生後2~4ヵ月「ワクチン接種」
時期や回数にはさまざまな意見がありますが、生後2~4ヵ月の間にワクチン接種を行うのが一般的です。生後2~3ヵ月で1回、生後3~4ヵ月で1回を目安に行うといいでしょう。健康診断を行った動物病院で、ワクチン接種のスケジュールを相談するのもいいですね。
生後6~8ヵ月「去勢・避妊手術」
繁殖の予定がない場合は、この時期に去勢・避妊手術を行うといいでしょう。とくにメスの猫の場合は、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍といった病気にかかるリスクを減らすことができるため、検討してみてください。
「成猫期」の動物病院の通い方
猫は1才で成猫になります。成猫になっても、動物病院で健康状態を受けることが大切です。病気になりやすい年齢に近づいたら、健康診断の検査項目を追加するのもいいでしょう。
1才~「年1回の健康診断」
成猫になったら、年に1回を目安に健康診断を受けるようにしましょう。猫はオシッコの病気にかかりやすいので、尿検査をしておくと安心です。また、血液検査を行うことで、さまざまな病気を発見することができます。
5才~「レントゲン検査や超音波検査を追加」
5才くらいになったら、年1回の健康診断にレントゲン検査や超音波検査を追加するのがおすすめです。年齢的にはまだ若いですが、そろそろ病気にかかりやすくなってくる時期。とくにガンなどの病気は早期発見が大切なので、検査内容を充実させておくと安心です。
「シニア猫期」の動物病院の通い方
シニア期は、病気の早期発見の必要性が高まり始めます。猫の健康状態を観察するとともに、健康診断の回数なども見直していきましょう。
7才~「ホルモン検査を追加」
シニア期に入ると、甲状腺機能亢進症などの病気のリスクが高まります。病気の早期発見のためにも、年に1回の健康診断にホルモン検査を追加するといいでしょう。
11才~「年2~4回の健康診断」
11才からは本格的なシニア期となります。年1回だった健康診断を、年2~4回程度に増やしましょう。具体的な健康診断の回数は、猫の体調やかかりつけの獣医さんと相談しながら決めると◎
元気で若々しく見えても、猫は日々年齢を重ねています。愛猫の長生きのためにも、年齢に合わせた動物病院の通い方を意識してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『季節、年齢、猫の様子、環境 e t c . 猫の「 変 化 」はお世話の替えどきです』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/pinoco
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。