性別や猫種で差はある？　猫の寿命にまつわる疑問４つ

オスとメスで寿命に差はある？　猫種で寿命は変わるの？　世界一長生きの猫は何才？　
今回は、そんな猫の寿命に関する素朴なギモンをまとめました。寿命にはさまざまな要因が影響しています。猫をもっとよく知るために、ぜひ一つの参考にしてくださいね。

オスとメスで寿命は違うの？

オスとメスでは、寿命に違いがあるのでしょうか。2017年アニコム損害保険株式会社調べの平均寿命では、以下のようなデータが出ています。

・オス：13.7才
・メス：14.8才

人でも女性の方が男性より長生きといわれていますが、猫もメスの方が平均寿命が長いようです。オスとメスでは、なりやすい病気に違いがあると考えられていますが、寿命の違いの理由についてはまだ明らかにされていません。

猫種で寿命は変わるの？

以下の表が示すように、一般的には純血種よりも、混血種のほうが長生きする猫が多いといわれています。その理由として、純血種は血統を守るために血が濃くて免疫力が低いという説があります。混血種はさまざまな血が混ざり、免疫力が高いという説がありますが、猫の寿命には個体差や飼育環境も大きく影響するため、一概に純血種・混血種で寿命差があるとは言い切れないようです。

順位	品種	平均寿命（才）
１	日本猫	14.3
1	混血種	14.3
３	ペルシャ（チンチラ）	13.9
４	アメリカン・ショートヘア	13.5
4	ラグドール	13.5
６	スコティッシュ・フォールド	13.4
７	ロシアンブルー	13.1
８	ノルウェージャン・フォレスト・キャット	12.6
９	メイン・クーン	12.5
10	マンチカン	11.2

※2017年度アニコム損害保険株式会社調べ。アニコムの契約頭数上位10品種の猫について、品種別の平均寿命を比較したもの。

完全室内飼いの猫と外に出る猫の寿命は違うの？

猫が暮らす環境は、寿命にどう影響するのでしょうか。2018年ペットフード協会調べのデータによると、家の外に出る猫と出ない猫では平均寿命に以下のような違いがありました。

・家の外に出る猫：13.63才
・家の外に出ない猫：15.97才

屋外に出る・出ないで平均寿命に約2才の差が出ています。この理由としては、完全室内飼いの猫は外に出る猫に比べてケガや事故のリスクが低いほが、危険な感染症などにかかるリスクも少ないためと考えられています。

世界一長寿の猫は？

これまで分かっている中で、世界で最も長生きした猫の長寿記録はなんと「38才と3日」だそう！　猫の平均寿命は約15才といわれている中で、これは驚異的な記録といえるでしょう。この長寿猫はアメリカで暮らしていたメスの猫で、2015年にギネスに登録されています。

猫の寿命はさまざまな要因に影響を受けています。生まれながらにもっている性質はもちろんですが、飼い主さんの日々のお世話や飼育環境も猫の寿命に影響を与える大きな要因です。愛猫が1日でも長生きできるよう、飼い主さんができることはしっかりやってあげたいですね。

飼い猫の寿命は年々延びているといわれます。そこで今回は、猫の年齢を人間の年齢に換算する方法や、猫の寿命に関するギネス世界記録、長生きする猫の特徴などについて解説。猫の長生きのためにできることなどについてもご紹介します。

参考／「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の寿命はどのくらい？平均寿命と人間換算年齢、長生きのコツを解説』（監修：聖母坂どうぶつ病院獣医師鵜飼佳実先生）

文／terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。