猫は吐きやすい動物で、人ほど吐くことが大変ではありません。しかし、日常的に繰り返し吐いていると、消化管に炎症を起こすなど、健康を損なう恐れがあります。今回は、猫の「吐く」を減らすために、飼い主さんができることをご紹介します。
【毛玉を吐く】こまめなブラッシングやフードを工夫
ブラッシングで毛を取り除く
猫が毛玉を吐くのは、毛づくろいをした際に抜け毛を飲み込んでいるからです。飲み込む毛の量を減らすことで、毛玉を吐く回数も減らすことにつながります。そのためにも、日頃からこまめにブラッシングをしてあげてくださいね。とくに、春から夏前は抜け毛が多くなり、飲み込む毛の量も増えます。長毛種は毎日、短毛種は3日に1回のペースでお手入れしましょう。
飲み込んだ毛を排出しやすくする
毛づくろいで体内に取り込んだ毛は、なるべくウンチと一緒に排出できるようにしましょう。毛玉の排出を促す機能が付いたフードを与える方法もあります。もし、毛玉を吐く回数が多いようなら、動物病院に相談して毛玉対策用のサプリメントを処方してもらうのも◎
【フードを吐く】フードの種類や与え方を見直す
フードの種類を替える
フードと相性が合わないと、猫が吐くこともあります。フードは種類によって、成分や粒の大きさ、硬さがさまざま。消化器の負担を軽減させるフードを試してみると、吐く回数が減るかもしれません。
フードを切り替えるときは、現在のフードに新しいフードを1割ほど混ぜることから始めましょう。
少量ずつ数回に分けて与える
空腹状態から一気にフードを食べると、胃が対応できずに吐いてしまうこともあります。そんなときは、1日分のフードを4~5回に分けて与えるのがおすすめです。空腹の時間が少なくなるので、勢いよく食べる一気食いを防げます。また、フードを少量ずつ与えることで、胃への負担の軽減にもなりますよ。
【猫草を吐く】与えるのをやめる
「猫が喜ぶから……」と猫草を用意する飼い主さんもいるのではないでしょうか? しかし、猫草は猫に必ずしも必要ではありません。愛猫が猫草を好きでも、吐いてしまうようなら与えないようにしましょう。
【異物を吐く】誤食しそうなものは片づける
猫が誤食をすると、異物を吐くことがあります。誤食は「詰まる」「刺さる」「中毒」など命にかかわる事態を引き起こすことも。猫が興味を持ちそうなものは猫に見せないようにして、猫が届かない場所に片づけるようにしましょう。
猫が吐くのはめずらしいことではありませんが、頻繁に起きるようなら注意が必要です。解説を参考に猫の「吐く」を防いであげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『何を、どんな理由で吐くの?できることは?ねこの"吐く"を減らそうプロジェクト』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/pinoco
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。