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「在宅避難」「同行避難」猫と一緒に避難する場合の心得

突然発生する地震、予報などで被害の時期や規模を想定できる豪雨や台風。災害の種類や規模によって愛猫との避難方法は「在宅避難」「同行避難」に大別されます。
どの避難方法もできるように日頃から考えておきたいもの。
「在宅避難」「同行避難」それぞれのポイントをご紹介します。

在宅避難とは?

イラスト/大塚砂織
災害発生後、家が倒壊などせずに安全に暮らせるときは自宅で待機=「在宅避難」という方法があります。猫も、住み慣れた家で過ごすほうがストレスは少ないはずです。
在宅避難を選ぶ場合でも、被災の規模や避難所の受け入れ態勢などから判断します。

地域の被災リスクを事前に調べて準備を

画像/iStock、Getty Images Plus
地震や台風などが起こったとき、自分たちの住む地域にどれくらいの被災が起こりうるかを調べておきましょう。また、状況が変化して同行避難しなければならない場合に備えて持ち出し品をチェックしておきましょう。

地域の被災リスクを調べるには、インターネットが便利です。
検索サイトにアクセスし、「〇〇市(自分の住んでいる地域) ハザードマップ」などのキーワードを入れると、詳細な被災リスクが表示されます。

常備品をチェックし、水害では高所へ移動を

イラスト/大塚砂織
被災リスクが想定できる水害の場合は、数日前から常備品をチェックし、不足分は買い足しておきましょう。1階が浸水する恐れがある場合は、常備品は2階などの高所へ移動させ、そこで生活できるよう準備しましょう。

同行避難とは?

イラスト/大塚砂織
同行避難とは、災害時に飼い主さんがペットを連れて危険な場所から安全な場所へ避難する「避難行動」のこと。地震や台風で家が倒壊する危険があるなど、自宅にとどまることができない場合は、同行避難することになります。猫と同行避難するときは、キャリーケースなどに入れるのが原則です。

避難所受け入れOKの場合

画像/iStock、Getty Images Plus
避難所によって同行避難の受け入れ態勢は
①人と猫は同じスペースに滞在
②人と猫は別々の部屋に滞在
③人は屋内に、猫は屋外に滞在(軒下避難)

とさまざまです。
受け入れられるまでに時間がかかるケースもあります。

避難所受け入れNGの場合

被災の規模によっては、避難者や負傷者が多いなどの事情から同行避難を受け入れてもらえないケースも。そうしたことも想定して、以下のように万一のときの猫の避難先をふだんから確保・確認しておくと安心です。

猫だけ自宅で過ごす

被災でライフラインが停止するなどして自宅での生活が難しい場合は、家が充分に安全であれば猫だけを自宅に残す場合もあります。飼い主さんは避難所で過ごし、定期的に自宅へ猫のお世話をしに行きます。

車・テントで一緒に過ごす 

イラスト/大塚砂織
安全な場所で車やテントを利用して生活するという選択肢もあります。限られた空間に長時間いると猫もストレスがたまります。車内やテント内でも、寝る場所、食事する場所、トイレスペースを充分に確保できるとベターです。

親類・知人などへ預ける

いざというとき猫を預かってくれるよう、違う地域に住む親戚や知人に相談しておきましょう。また、動物病院やペットホテルなども万一のときの猫の預け先にできるかどうかを、ふだんから確認しておくとよいでしょう。
画像/iStock、Getty Images Plus
いかがでしたか。「もし地震が起こったら」「もし近所の川が氾濫したら」などを想像して、どう行動すれば自分と愛猫の命を守れるかを今のうちから考えて、準備をしておきましょう。



参考/「ねこのきもち」2020年3月号『災害時、何が起きて何が困った?』
(監修:NPO法人アナイス理事長 平井潤子さん)
イラスト/大塚砂織
画像/iStock、Getty Images Plus
文/犬神マツコ


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