日本では肥満体形の飼い猫が多いにもかかわらず、ダイエットが必要だと認識している飼い主さんは少ないのだとか。適正体重をオーバーした猫は動くのがおっくうになり、ストレスから病気につながる場合もあるので注意が必要です。今回は、簡単にできる「猫の肥満チェック法」をご紹介します!
1. 見てさわって体形をチェックする
まずは以下の4つのポイントを参考に、愛猫の体を見てさわって体形をチェックしましょう。1つでも当てはまっていたら、ダイエットが必要な状態だといえます。
チェック1:背骨を感じられるか
猫の背骨の位置を、首から腰まで親指で押してみましょう。もし背骨の存在を感じられなかったり、背中が平らになっていたりする場合は、ダイエットが必要です。
チェック2:ウエストにくびれがあるか
猫の体を上から見て、ウエスト(後ろ足よりやや前)にくびれがあるかどうかを確認しましょう。くびれがわからなかったり、ウエストがふくらんでいる場合は、ダイエットが必要です。
チェック3:お腹をつまめるか
猫を立たせた状態で、お腹をつまんでみましょう。皮だけでなく厚みのある脂肪までつまめる場合は、ダイエットが必要です。
チェック4:肋骨を感じられるか
猫の前足の付け根から腰までを両手のひらではさみ、肋骨の存在を感じられるかチェックしましょう。ギュッと強く押さないと感じられなかったり、どうさわっても一切感じられなかったりする場合は、ダイエットが必要です。
2. 体重をはかる
1のチェック法で愛猫の体形を把握できたら、つぎは体重をチェックしてみてください。飼い主さんが猫を抱っこして体重計にのってはかり、そこから飼い主さんの体重を引くことで、簡単にはかることができます。
体格には個体差があるものの、だいたいオスは5kg以上、メスは4kg以上の場合、ダイエットが必要といえるでしょう。
3. 必要なエネルギー量を調べる
現在の愛猫の体重がわかったら、いつも与えているフードの量を見直してみましょう。
フードのパッケージには、猫の体重ごとの標準給与量が記載されているので、その量と比べてみてください。与えているフード量に該当する体重が愛猫よりも重い場合は、与えすぎということになります。
なお、ダイエットする場合は、愛猫の体重よりも0.5kg少ない体重の標準給与量のフードを目安にして、それを1日3〜4回に分けて与えるのがポイントです。
つまんではかって適正体重をキープ!
ぽっちゃり猫のタプタプしたお腹はとてもかわいらしいですが、体の重さによって活動量が低下しないよう、つまんではかって肥満度をチェックするようにしましょう。
愛猫が活動的で充実した毎日を過ごせるように、適正体重をキープしてあげたいものですね。
参考/「ねこのきもち」2018年10月号『愛猫には必要ないと思ってない?“はかる”でダイエット診断』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/朱音
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。