毛に覆われて暖かそうに見えますが、猫は意外と冷えに弱い動物です。放置すると体調不良の原因となってしまうこともあるので、猫の健康を守るためにも、冷えを解消していきましょう。今回は「腰~しっぽ」の冷えとりに効果的なポカポカマッサージをご紹介します!
見落としがちな「腰~しっぽ」の冷えに注意!
猫の祖先は半砂漠地帯で暮らしていたため、猫は寒さに弱い動物といわれています。寒い季節になると、冷えが原因となり、体調を崩してしまう猫も多く、室内であっても油断はできません。
特に「しっぽ」の冷えは意外と気付きにくく、しっぽと繋がる「腰」まで冷えてしまうと、腎臓の血流が悪化し、膀胱炎や尿石症を引き起こすケースも。また、猫の腰側の背骨には神経が集中しているため、腰痛や足のしびれの原因になることもあります。
「腰~しっぽ」の血行をよくすることが、体全体を温める鍵になるので、マッサージで冷えを解消しましょう!
マッサージをするときは、ベストなタイミングと環境で
マッサージをするときには、猫がリラックスできるように配慮することがポイントです。いきなり始めるのではなく、まずはウォーミングアップから始めましょう。顔や背中をやさしくなでるなど、猫が触れられて喜びやすいスキンシップから行うと◎
マッサージを行うタイミングは、猫が活発に活動しているときは避け、日向ぼっこをしていたり、甘えたくて近づいてきたりと、リラックスしているときがベストです。また、部屋の温度が低いと猫の体も温まりにくいので、マッサージの前に22~24℃くらいに温めておくようにしましょう。
「腰~しっぽ」の冷えとりマッサージ
猫の「腰~しっぽ」を温めるための、「ユラユラ&ニギニギマッサージ」をご紹介します。
まず、人差し指で背骨に沿って、背骨の凹凸のへこんだ部分をやさしく押していきましょう。猫の背中からお尻に向けて、1カ所につき約5秒行うことがポイントです。
背骨の凹凸に沿って、「ユラユラ」マッサージ
次に、親指と人差し指・中指で、背骨のへこんだ部分を挟むようにして、ゆっくりと左右にユラユラ揺らします。
しっぽの付け根から先端へ、「ニギニギ」マッサージ
最後に、しっぽの付け根を軽く握り、先端へ向かってニギニギと移動させます。しっぽを引っ張らないように注意し、やさしく“握ってはゆるめる”を繰り返しましょう。
マッサージの前後を、サーモグラフィーで見比べると……
サーモグラフィー画像を見てみると、マッサージの効果は一目瞭然!マッサージ前(右画像)には冷え切って青くなっていた猫の腰~しっぽが、マッサージ後(左画像)には、しっぽの付け根から温まっていることが分かります。
このように、マッサージをすることで猫の体の血行がよくなり、冷えを解消することができます。“腰~しっぽ”の冷えは、飼い主さんでも意外と見落としがちなもの。だからこそ、日々のコミュニケーションに、マッサージを取り入れるのがおすすめです♪愛情を込めたポカポカマッサージで、猫の心も体も温めましょう!
参考/「ねこのきもち」2018年1月号『ぽっかぽかサーモ画像付き 3ステップで血行促進!冷えとりマッサージ』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA医院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/いけてぃん
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。