冬は、水を飲む量が減って便秘がちになったり、免疫力が低下したりと、何かと体調を崩しやすい季節。そこで今回は、寒いときこそ体の内側から元気になるために、猫の「腸マッサージ」をご紹介。愛猫とスキンシップをしながら、腸を整えてあげましょう。
「腸」はとても大切な器官
近年、人では健康に関するワードとして「腸」が注目されています。もちろん、猫にとっても「腸」はとても重要な器官。食べ物の消化はもちろん、腸にはたくさんの免疫細胞が存在し、免疫力を高める関わりがあるといわれています。そのため、腸を整えることで健康維持の効果が期待できます。
猫の腸マッサージ ~基本編~
マッサージ前の準備
マッサージを行う前に、まずは手を温めましょう。冷たい手でいきなり触ると猫が驚いてしまいますので、気を付けて。
ステップ1:猫をリラックスさせよう
マッサージを始める前に、まずは猫をリラックスさせることが大切です。猫がくつろいでいるときに、おでこなど喜ぶ部位をなでて、うっとりさせましょう。
ステップ2:片側から手を入れて脇腹をマッサージ
猫の脇腹を軽く揉んで、腸をやさしく刺激しましょう。このとき、強い力で刺激すると猫が嫌がるので注意して。手を前後に動かしながら、お腹のあたりを全体的に揉んであげるのがポイントです。
嫌がらない場合は、両手で行っても○
猫が嫌がらない場合は、脇腹に両手を差し込み、同時に揉んでもよいでしょう。嫌がる猫の場合は、温めた手をお腹にそっと当てるだけでもOKです。
猫の腸マッサージ ~応用編~
抱っこができる猫には、応用で「の」の字マッサージをやってみましょう。
ステップ1:膝の上でリラックスさせよう
基本編と同様に、まずは猫をリラックスさせて。膝の上に乗せて、猫が好む部位をなでてあげましょう。
ステップ2:「の」の字を描きながらマッサージ
後ろから猫を抱えるようにして、おへそを中心にゆっくり「の」の字を描きながら刺激して。目安は30秒程度がよいでしょう。強く押すと猫が嫌がるので、親指以外の4本の指先をやさしく滑らせるようにしてマッサージするのがコツです。
腸に効く猫のツボ
腸へのアプローチの一つとして、ツボ押しも効果的です。こちらも猫がリラックスしているときに行うのがポイント。ただし、猫によって好き嫌いがあるので、嫌がる猫には無理強いしないようにしましょう。
百会(ひゃくえ)
整腸作用や免疫力の向上に効くツボです。
背骨と腰の横幅が一番広いところが交差する、少しくぼんだ場所にあります。刺激する場合は、人差し指を使って5回押すのを2~3セット繰り返しましょう。
神門(しんもん)
腸の働きをよくする作用があるツボです。
猫の前足のポコッと出た部分(手根球)付近にある、少し押すと凹む部分が神門です。小さなツボなので、刺激する場合は、なでるようにやさしく力をかけてあげて。目安は30秒くらいがよいでしょう。
腸マッサージやツボ押しは、猫がリラックスしているときに気持ちよく行うのがポイントです。うまくできれば、愛猫とスキンシップをしながら腸を整えられる、一石二鳥のコミュニケーションになりますよ。
参考・写真/「ねこのきもち」2016年10月号『猫にも“腸”ブーム!?元気につながるから超スゴイ腸を、整えよう!』(監修:練馬テイルズ動物病院院長 石川朗先生)
文/terasato
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。