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猫の「吐く」を減らす!|愛猫は何を吐く?原因別のお世話の工夫

猫は吐きやすい動物なので、ある程度吐くのは仕方ないでしょう。しかし、吐く行為は猫の体に負担をかけることもあるので、できるだけ吐かないようにしてあげたいもの。そこで今回は、猫が吐く原因や、吐く回数を減らすお世話のポイントについてご紹介します。

猫が「毛玉」を吐く原因とお世話のポイント

ソファの上の猫
kaorinne/gettyimages

毛玉を吐く理由とは

猫は毛づくろいをする際、自分の毛を飲み込んでしまいます。体内に取り込まれた毛は、通常であれば便と一緒に排出されますが、胃にたくさんたまると吐いてしまうことが。特に、長毛種の猫や同居猫の毛づくろいをする猫、神経質で頻繁に毛づくろいをする猫は、毛玉を吐きやすい傾向にあります。

こまめにブラッシングをして対処しよう

毛玉を吐く回数を減らすには、猫が飲み込む毛の量を減らすのが効果的。こまめにブラッシングをして、抜け毛を取り除いてあげましょう。特に、抜け毛の増える春〜夏前はこまめなお手入れが必要です。

猫が「フード」を吐く原因とお世話のポイント

ハンモックでくつろげる猫
ramustagram/gettyimages

フードを吐く理由とは

食べた直後にほぼ未消化のフードを吐く場合は、一気に流れ込んできたフードに胃が対応しきれなかった可能性があります。また、新しいフードに替えた直後や、体質に合わないフードを食べると吐くこともあるでしょう。

フードを与える回数や種類を工夫して

胃が対応しきれずに吐く場合は、1日分のフードを4〜5回に分けて少量ずつ与えてみてください。一方、新しいフードに替えた直後に吐く場合は、今与えているフードに1割程度新しいフードを混ぜるなど、切り替え方に工夫をしましょう。フードが体質に合っていない場合は、ほかの種類のフードを試してみるのもおすすめです。

猫草を与えていて吐くなら与えないのが無難

ちなみに、「猫草を与えないといけない」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、猫草は必ずしも与える必要はありません。フードのほかに猫草を与えていて、猫が吐く場合は与えないほうが無難でしょう。

猫が「異物」を吐く原因とお世話のポイント

自宅で美しくふわふわしたトリ色のタビー猫の肖像画、自然光。
undefined undefined/gettyimages

異物を吐く場合

誤食した異物を吐き出すのは、自分の体を守るための生理現象です。ただし、誤食した異物によっては消化管を傷つけて腹膜炎を起こしたり、一部が体内に残って詰まったりするおそれもあるので、異物を吐き出したときはすぐに動物病院を受診しましょう。

猫の手の届かない場所に置くことが大切

誤食は猫の命にかかわるケースも少なくありません。猫に誤食をさせないよう、猫が興味をもちやすいものは、猫に見せないようにする・猫の届く場所に置かないようにする・猫が開けられない場所に片付けるなど、管理を徹底しましょう。

猫が吐いたときの対処法は?

猫の引っ掻くソファ
Nils Jacobi/gettyimages
上記のほかにも、猫は胃液を吐くことがありますが、この場合、胃の中に何も入っていないときや、胃の中のものを吐き出せないときが多いです。猫は空腹が原因で胃液を吐くこともあるので、胃液のみをたまに吐く程度なら様子を見てもいいでしょう。

また、猫が吐いたものが毛玉やフード、猫草で、吐いた後も特段変わった様子がなく、元気で食欲もある場合も様子を見てOKです。しかし、以下のような場合は、なんらかの病気やトラブルが隠れていることがあるので、すぐに動物病院を受診するようにしてください。

こんなときはすぐに動物病院を受診して!

  • 誤食した異物を吐いたとき
  • 吐いたものに血液が混じっているとき
  • よだれが出てふらついているとき
  • 吐いた後に元気・食欲がないとき
  • 1日に3回以上、連日吐いているとき など
なお、たとえ元気や食欲があっても体重の減少が見られるときや、様子を見ているうちに1日に吐く回数が増えたり、連日で吐くようになったりした場合は、病気などの疑いがあるため、必ず動物病院を受診しましょう。

猫の吐く回数を減らすには「ストレス対策」も大事!

猫とカネ
ramustagram/gettyimages
猫はほかにも、急激な環境変化や、日常的になんらかのストレスを抱えている場合にも吐くことがあります。猫のストレスとしては、飼い主さんの過干渉や運動不足、同居猫と相性が合わないなどが挙げられますので、心当たりがある場合は、猫の生活環境を見直すことも大切です。
「ねこのきもち」2018年6月号『何を、どんな理由で吐くの? できることは? ねこの“吐く”を減らそうプロジェクト』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/みづかめ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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