人の体にはいくつものツボがあるように、猫の体にもツボが存在します。このツボを刺激することで、猫の健康面をサポートすることもできるのだとか。そこで今回は、ツボマッサージをするときのポイントと、具体的なツボマッサージのやり方をご紹介します。
ツボマッサージをするときのポイントは?
いきなり猫にマッサージをすると猫を驚かせてしまうため、始める前にまず猫の背中をなでて、リラックスさせてから行いましょう。
初めてツボマッサージをするときは、押したりつまんだりする強さの加減が大切。人が痛くない程度の強さから始めて、猫の表情を見て強さを変えてもよいでしょう。
ツボを刺激する回数は10~20回が目安ですが、気持ちよさそうなら長くしてもOK。
触られるのが苦手な猫の場合は、歯ブラシなどで刺激してみるのもおすすめです。歯ブラシは猫の舌のザラザラ感と似ているため、猫はなめられているような気持ちになり、すんなり受け入れてくれることも。
消化不良に効くツボ
続いて、具体的なツボマッサージのやり方を解説します。
まずご紹介するのは、消化不良に効くといわれる2つのツボ。
後ろ足のかかとの少し上の内側と外側に「崑崙(こんろん)」と「太谿(たいけい)」と呼ばれるツボがあります。
人差し指でつまみ、外側に
このツボを刺激する場合は、親指と人差し指でつまみ、外側にやさしく引っ張りましょう。
夏バテで弱った胃腸の働きをサポートし、フードの消化・吸収を助けてくれます。
食欲不振に効くツボ
つづいては、みぞおちとおへその真ん中にあるツボ「中脘(ちゅうかん)」を刺激する方法です。ここの刺激することで、食欲不振の解消をサポートします。
大きく「の」の字を描くようにマッサージ
おなかのツボの刺激するには、ツボの位置に人差し指と中指をあて、大きく「の」の字を描くようにマッサージしてあげましょう。
おなかは猫の弱点でもあるため、力加減にはくれぐれも注意してください。
排泄の乱れに効くツボ
目の少し上にあるのは「攅竹(さんちく)」といい、体内の水分代謝を向上させるツボです。
そのため、尿など排泄のトラブルがあるときに取り入れるとよいでしょう。
小さく円を描くように押す
後ろから両手で猫の顔をそっと挟んだら、両手の親指をツボにあて、小さく円を描くように押してください。
免疫力アップのツボ
背中の縦に走るこのラインは、「督脈(とくみゃく)」というツボが集まっているポイント。
このラインにある多くのツボを刺激することで、免疫力アップが期待できます。
両手でつまみ、上に引っ張る
督脈は、このラインの部分を両手で持ち、上に引っ張ることで刺激してあげましょう。
猫が嫌がらないようなら、両手を交互にねじるのも効果的です。
人と同じように、猫のツボマッサージも、続けることでより高い効果が期待できるといわれています。しかしあくまでも、猫が嫌がらない範囲で行うことが大切。愛猫の様子を観察しながら、上手に取り入れていきたいですね。
参考・写真/「ねこのきもち」2017年7月号『今からでも間に合う夏バテ対策 暑さに強いカラダ作り』(監修:マスナガ動物病院院長 増永朗先生)
文/kagio
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。