猫の平均寿命は15~16才と、昔に比べて長くなっており、20才を超えるご長寿さんも珍しくありません。よく猫は1年間に何才年を取るといわれますが、猫の年齢や成長の様子から人の年齢に例えることができます。では、猫の成長を人に当てはめながら見てみましょう。
猫の成長速度
猫は、生後1カ月まで人の約18倍、その後1才までは人の約12倍のスピードで成長するといわれています。そして、成猫になると人の数倍と、加齢の速度は緩やかになっていきます。年代によって猫の気持ちも体も大きく変化しますので、年代ごとの心や体のことを知って、それに応じたお世話をしましょう。
猫の一生早見表
猫 | 人に当てはめると |
0カ月 | 0カ月 |
1カ月 | 5~6カ月 |
2カ月 | 9~10カ月 |
3カ月 | 2~3歳 |
4カ月 | 5~6歳 |
5カ月 | 8~9歳 |
6カ月 | 14歳 |
7カ月 | 15歳 |
8~9カ月 | 16歳 |
10~11カ月 | 17歳 |
1才 | 18歳 |
2才 | 24歳 |
3才 | 28歳 |
4才 | 32歳 |
5才 | 36歳 |
6才 | 40歳 |
7才 | 44歳 |
8才 | 48歳 |
9才 | 52歳 |
10才 | 56歳 |
11才 | 60歳 |
12才 | 64歳 |
13才 | 68歳 |
14才 | 72歳 |
15才 | 76歳 |
16才 | 80歳 |
17才 |
84歳 |
18才 | 88歳 |
19才 | 92歳 |
20才 | 96歳 |
21才 | 100歳 |
22才 | 104歳 |
子猫期~0カ月から11カ月
人で例えると、生まれてから高校生くらいまでの時期ですね。なんにでも興味を持ち、好奇心が旺盛で活発に動きます。また、なんでも口に入れてしまう傾向があるため、誤飲・誤食には特に注意しましょう!子猫期は、体験から「好き」「嫌い」「安心」「怖い」などを覚える年代で、この時期にさまざまな経験をさせると刺激への耐性ができ、ストレスを感じにくくなるといわれています。
成猫期~1才から6才
人に例えると、もう立派な成人ですね。体も心も成長して運動能力も高くなり、縄張り意識を強く持つなど自立心が強くなります。また、自分のペースで生活をするようにも。知能も高くなりますので、かくれんぼや宝探しなどの高度な遊びができるようになり、おねだりや飼い主さんの行動パターンも覚えますよ。
シニア期~7才から14才
人に例えると、中高年に突入します。この頃から、体力や筋力、免疫力が落ちてきたり、加齢に伴う病気にかかったりする猫も増えてきますので健康管理には気をつけたいですね。また、好きな場所で平和に自分のペースで過ごす傾向が見られます。遊びに飽きやすく、暖かい場所を好み、睡眠時間も長くなりますが、飼い主さんに甘えるなど意思疎通もできるようになるでしょう。
ハイシニア期~15才以上
人に例えると、定年退職後のご隠居さん。動きがゆっくりになり、動くこと自体が面倒くさいようで、1日のほとんどを寝て過ごすようにもなります。安心して過ごしたいことから、慣れた環境を好み、飼い主さんのそばにいることも増えるでしょう。被毛がボサボサする、目ヤニや鼻汁が増えるなどの症状が出てくることも。
あなたの愛猫は何才?
このように、人の年齢に当てはめて考えてみると、また見方も変わってくるのではないでしょうか。年代別に必要なケアやお世話が違うことも納得できると思います。ここで書いた変化は一例に過ぎませんが、それぞれの年代の特徴をよく知って、その子に合わせたケアを行うことが大切です。
※ここで掲載している年代ごとのさまざまな変化や人と猫の年齢換算はあくまでも目安であり、猫種や個体によって差があります。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫の一生早見表~猫の心と体(1)』
文/gyo
構成/ねこのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。