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コロナ禍の海外への引っ越し。2匹の猫たちは「1か月後の別便」になるも無事再会!「どこへ行くのも必ず一緒」
「どこへ行くのも必ず猫たちと一緒」というAkko-Chanさんと猫たちの貴重な海外の引っ越し体験について伺いました。
コロナ禍がきっかけでアメリカからイギリスへの引っ越しを決意
しかしAkko-Chanさんには、
2匹は共に海外出身の猫! 1匹は海外渡航経験アリ
2匹のうちの1匹、ハチワレのウィスキーちゃん(♀)は、Akko-Chanさんがオーストラリア・シドニーに住んでいた時に、シェルターから迎えた猫です。ウィスキーちゃんはシェルターで“出戻り”を経験。さらに当時生後6か月であったため、ご主人が「少し大きくなった猫は、子猫より引き取り手が見つかりづらい」と思ったことが引き取る決め手になりました。
数年後、ウィスキーちゃんを連れ、シドニーからアメリカのカリフォルニア・サンノゼに一家でお引っ越し。4年前にはアメリカからオーストラリアに帰国する友人から、白猫のルーキーちゃん(♂)を託され、猫は2匹になりました。2匹の年齢は10才離れていますが仲が良く、Akko-Chanさんは愛情を込めてウッキーコンビと呼んでいます。
みんなで一緒に搭乗できない!? 2匹と離れ離れの期間も
新型コロナの影響で、動物が搭乗できる飛行機の便数が限られていたのだそうです。
そのため、ご夫婦は先にイギリスへと渡ることになり、猫たちはアメリカの友人宅で1か月間お世話になりました。2日に1回は写真を送ってもらったり、時にはビデオチャットで猫たちの様子を見せてもらっていたので、Akko-Chanさんは「安心できた」といいます。
その一方で、「実は友だちがすごくかわいがってくれるので、『このまま預かるよ』と言われたらどうしよう」とも思っていたのだとか。確かに、ご友人も1か月もかわいい2匹と一緒に過ごせば、離れがたくなりそうですよね。
1か月が経ち、2匹はいざイギリスへ。友人宅から先の移動は、ペットの海外輸送の業者に依頼。まずは車で7時間かかるロサンゼルス空港へと向かいます。空港では健康診断などを受け、3日目に飛行機に搭乗しました。
ここまででもすごく時間がかかっているように見えますが、準備期間にはさらなる時間を要しました。搭乗の1年前までに健康診断、狂犬病などのワクチン接種などを受けなければなりませんでした。国内の移動と違い、「明日出発!」とはいかないのが大変!
2匹の搭乗時、「せめて大好きなおもちゃやクッションをケージの中に入れてあげたい」と願ったAkko-Chanさんでしたが、規定により禁止されている(※航空会社により規定は異なります)ため叶わず。
それでも2匹は11時間の長いフライトを無事に終え、ロンドンのヒースロー空港で一泊したのち、新しいおうちまで7時間のドライブを経てついにAkko-Chanさんと再会しました。なんとも長い旅でしたね!
再会の2、3日前にはご飯やトイレの設置をして、そわそわしていたというAkko-Chanさん。1か月離れていても2匹はちゃんとAkko-Chanさんご夫婦のことを覚えていて、再会当日の夜はベッドの上でひっついて一緒に寝たそうです。
しかし、そこは“最終地点”の新居ではなく、ご主人のお母様の家でした。みんなで一時的に5か月ほど住んだ後、ご主人の仕事の関係で別の街へ再びお引っ越し。その街では友人宅に数か月間、みんなでお世話になりました。その間、2匹は「イタズラしながらみんなを癒していた」ようで、「住む場所が変わっても、ウッキーコンビはいつも飼い主の気持ちを察してくれます。かけがえのない大事な家族です」とAkko-Chanさんは話してくれました。
ついに新居へ!ストーブの前でくつろぐのがお気に入り♪
Akko-Chanさんが2匹に対して入居の際に気をつけたことは?
「新居では最初は2匹に一部屋で過ごしてもらうことから始め、徐々に家の中の探検範囲を広げさせました。一週間はいつも以上にスキンシップを取るよう心掛けたこと」
現在は、新居の中に2匹のお気に入りの場所もできました。AGA(アーガ)という、イギリスの伝統的な古いストーブ・オーブンの前です。オーストラリア出身のウィスキーちゃんも、アメリカ出身のルーキーちゃんも、すっかりイギリス猫になりつつあるようです。
「猫にとって引っ越しはストレスになるものですし、費用もかかります。でも、家族の一員ですから、どこへ行くのも必ず一緒です」。Akko-Chanさんのウッキーコンビを大切に思う気持ちが伝わってくる家族のお話でした。
Instagram:@whiskeylukey
取材・文/賀来 比呂美
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