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「忍びの達人」「体重ミステリー」「ツンデレメロ」の3つのお話。ねこばなしvol.4【連載】渋ネコししまるさん#157

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ししまるは達人

 1階でご飯を食べ終わったししまるは、階段下で座り込んだ。満腹になってから1分も経っていないのに、彼はもう空腹だったのだ。

 狙っているのは、まるこのごはん。2階の自動給餌器からご飯が出るのを待ちかまえていた 。

 突然鋭い目を上に向けたししまるは、ゆっくりと階段を登り始めた。そして2階に着いた頃、まるこの朝食がカリカリと音をたてながら勢い良く飛び出した。

 ししまるは、ご飯が出るのを見計らって階段を上り始めたのだ。
 彼の食に対する能力は、達人の域に達している。

体重ミステリー

 ししまるを抱えると、とても重かった。いつの間にこんなに太ったのだろうか…。
 思えば、まるこが来てから、ししまるが食べているご飯の量を正確に把握するのが難しくなっていた。とはいえ、何かおかしい。あまりにも重すぎるのだ。

 僕はししまるを抱えたまま体重計に乗った。出てきた数値から自分の体重を引くと、ししまるの体重は4.3キロだった。
 僕は驚いた。ししまるの体重は、変わっていなかったのだ。

 妻が言った。
「まること比べるからよ」

 そうなのだ。最近まるこばかりを抱っこしていたので、まるこの体重が基準になり、ししまるが重たく感じただけだったのだ。
 それにしてもししまるは筋肉質だこと。

筋肉キャットマ~ン♪

ツンデレメロ

 まるこが来てから、ししまるとふれ合う時間は半分になった。
 これはいかんと思った僕は、ししまるをひざの上に乗せ、高速でかつ丁寧にししまるをなでた。時間が無いのなら、質と量で時間を圧縮するしかない。

 ゴロゴロゴロゴロ

 ししまるはすぐに喉を鳴らしデレデレし始めた。するとまるこが足下にやってきて、こちらを見上げて様子をうかがってきた。 僕がゆっくりと手を伸ばすと、まるこはツンとして逃げてしまった。

 絶対離れないししまると絶対離れるまるこ。似てない二匹ゆえ、お互いの個性が際立っていた。
 ししまるに触れてまるこを想い、まるこに触れてししまるを想う。 例えふれ合う時間が半分でも、ツン猫とデレ猫にメロメロになる僕の気持ちは変わらないのだ。

ツン猫デレ猫

Taco(たこ)プロフィール

東京在住の漫画家・イラストレーター・キャラクタデザイナー。びゅうたびライターとしても活動中。
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、中国版・韓国版・インドネシア版も発売。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
・Instagram
 Tacoのインスタ: @tacos_cat
 ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter@taco_emonemon

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