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歯ブラシでの歯磨きが難しい猫におススメ お手軽!4つのオーラルケア習慣

猫の歯の病気を予防するために、オーラルケアは欠かせません。でも、歯ブラシで歯を磨くのは、猫が嫌がってなかなか出来ないという飼い主さんも多いでしょう。そこで歯ブラシ以外でお手入れ可能なオーラルケア方法ご紹介。「うちの猫には無理…」と諦めていた飼い主さんも気軽にトライしてみてください。教えてくれるのは聖母坂どうぶつ病院副院長の田草川佳実先生です。

手軽なケアを続けるのが 口内の健康維持の近道に

撮影/尾崎たまき
『ねこのきもち』本誌の読者アンケートでは「歯ブラシでケアをしている」が16%、「歯ブラシ以外でケアしている」が41%という結果でした。
「6割近くの飼い主さんが何らかのケアをしているとは、意識が高い! と感心しました。3才以上の猫の約8割がお口に健康課題をもっているといわれています。オーラルケアが苦手にならないよう、まずは無理なく手軽にできる方法を見つけて、口内の健康維持を目指しましょう」(田草川先生)

おやつ&フードをカミカミ習慣

撮影/尾崎たまき

口元に触れられない猫におすすめ

食べることが好きな猫向け。フードの粒の形・大きさ・かたさなどに工夫がされ、嗜好性も重視されている商品が多いよう。
「口に触れられるのを嫌がる猫のケアにいいでしょう。わが家もオーラルケア効果の望めるフードをおやつとして与えています。ただし、与え過ぎないように、おやつタイプなら一日に必要なカロリーの10%以内にとどめ、主食のフードを減らして調整しましょう」(田草川先生)

指みがきでキュッキュ習慣

撮影/尾崎たまき

優しく歯をこするのがポイント

おやつ・フードの次に多くの飼い主さんが行っていた、指みがき。歯ブラシほど抵抗なく、受け入れる猫が多いようです。
「専用シートなどで歯を直接みがくので、歯垢を除去する効果が期待できます。注意したいのは力を入れ過ぎないこと。歯ぐきを強くこすり過ぎて、出血させてしまうケースがあります。やさしく行って、猫が嫌がる前にやめましょう」(田草川先生)

液体をペロペロ習慣

撮影/尾崎たまき

猫好みの味付けで自らなめたがる

飼い主さんの指に少量出し、猫になめさせることにも使えるオーラルケア・アイテム。猫の前足に塗り、毛づくろいの要領でなめさせてOKなアイテムも。
「歯みがきペーストなどは、猫の好きな味付けになっているので、好んでなめたがる猫もいるでしょう。そのことが口周りを触れるきっかけとなり、指みがき訓練につながるケースもありそうです」(田草川先生)

フード&水にプラス習慣

撮影/尾崎たまき

多忙な飼い主さんでもラクに続けられる

毎日与えている食事や水にプラスするだけでオーラルケアができるので、忙しい飼い主さんでも負担なく続けられそう。
「水に垂らす液体のアイテムを試したことがありますが、風味に変化はないようで、愛猫たちも気にせず飲んでいました。猫の好みに左右されにくいので、どんな猫にも使える点がメリットでしょう。飼い主さんがラクな点もいいですね」(田草川先生)
ご紹介した4つはどれも気軽に試せるものばかり。猫のオーラルケアが一般化してきたこともあって、近年ではオーラルケアアイテムが充実しています。まずは愛猫に合った方法を見つけるのが大事! 好みに合わせて気軽に試してみては?

参考/「ねこのきもち」2021年9月号『お手軽アイテムでわが家のオーラルケア習慣』(監修:聖母坂どうぶつ病院副院長 田草川佳実先生)
文/ハナマサ
撮影/尾﨑たまき
※この記事で使用している画像は2021年9月号「お手軽アイテムでわが家のオーラルケア習慣」に掲載されているものです。
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