猫の嗜好品のひとつ「猫草」。飼い主さんのなかには、愛猫に与えてみたいけれど、どうやって与えればよいのかわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、猫草の与え方や注意点などについて解説します。まずは、猫草の基礎知識からみていきましょう。
「猫草」ってどんな草?
「猫草」とは、エンバクや小麦の若葉といったイネ科の若草のこと。噛んだときの食感が特徴的なことから、猫が好んで食べるようになったとされ、野生時代の猫は、自然に生えていたものを食していたといわれています。
なお、猫草を食べると、猫によっては毛玉ケアになったり、便通がよくなったりする場合があるようです。
「猫草」の与え方と注意点
①若葉以外は与えない
市販の猫草は若葉なのでやわらかいのが特徴です。しかし、成長しすぎたものは硬く、場合によっては内臓を傷つけてしまうことが。また、路上に生えているものは伝染病のおそれや、除草剤が使用されていることもあるので、猫に与えるのはNGです。
②胃腸が弱っている・尿結石がある猫にはNG
猫草を食べた後は吐くこともあるので、胃腸が弱っている猫には負担になってしまう場合があります。また、植物成分は尿結石をつくりやすいともいわれているので、すでに結石がある猫や、結石ができやすい猫には与えないでください。
飼い主さんに聞いた「我が家の猫草の与え方」
雑誌「ねこのきもち」読者の飼い主さんのなかには、以下のような方法で猫草を与えているかたもいるようです。
帰宅後のごほうびタイムに(大阪府 M・Cさん)
「猫草を日中ベランダに置いておき、仕事から帰ったら与えるようにしています。愛猫は夢中になって食べていますが、与えすぎないように5分程度で片付けます。私が帰るといつもうれしそうに待っていますよ」
朝出かける前のお楽しみとして(埼玉県 I・Yさん)
「愛猫は猫草が大好きで、吐くことはなく、純粋においしいから食べているようです。留守番前に『イイコにしていてね』の意味で10分間鉢ごと与えています。朝日を浴びながらおいしそうに食べていますよ」
フードに「猫草」をトッピングするのも◎
猫草は嗜好品なので、必ずしも与えなければならないものではありません。
しかし、もし愛猫がウンチを出しにくそうにしている場合や、ウンチが十分に出ていないようなときには、フードの上に数本トッピングするのもよい方法でしょう。
与えすぎには十分注意しながら、みなさんも猫草を活用してみてはいかがでしょうか?
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『“ごほうび”にも“助っ人”にもなる! 猫に嗜好品はいかが?』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。