愛猫との暮らしの中で、抱っこが苦手、うまくできない……そんなお悩みを抱えてはいませんか?今回は、4つのNGな抱っことその改善方法をアニマル・ケアサロン院長の中桐由貴先生に教えていただきました。
こんな抱っこはNG!“猫が何かをしているときにしようとする”
何かをしている最中に邪魔をされるのが嫌なのは、猫も人も一緒。毛づくろい中や外を眺めているときなど、何かをしているときに抱っこをするのは嫌がるコが多いようです。部屋の中をウロウロと所在なさげに歩いているときや、くつろぎながら飼い主さんの顔を見てきたときなど、暇そうなタイミングを見極めてあげると、抱っこしやすいでしょう。
こんな抱っこはNG!“立ったままいきなり抱っこする”
飼い主さんが立ったまま抱っこをしようとすると、腕と手の力だけで持ち上げることになります。猫は力んだ手や上から覆いかぶさられることを嫌う傾向にあるため、立ったままよりも腰をおろしてから抱っこしてあげるほうがいいでしょう。また、愛猫だけでなく飼い主さんがリラックスしていることも大切。スキンシップを取りながら、抱っこをしやすい空気を作ると◎。
こんな抱っこはNG!“胸まわりをつかんで持ち上げる”
猫が好きなのは、安定しながらもある程度自由にできるような抱っこ。また、圧迫されるのも苦手です。そのため、胸まわりをつかんで抱っこするのはNG。抱っこするときは愛猫の両脇から、左右の親指と人差し指で肩甲骨を、薬指と小指で前足の付け根を挟んで持ち上げましょう。または、お腹側から前足の付け根に一方の手を添え、首の後ろをつまんで持ち上げてもOKです。
こんな抱っこはNG!“すぐに諦めてしまう”
抱っこが苦手な愛猫と向き合っていると、抱っこができた!と思ってもすぐに愛猫が下りようとして、諦めてしまうという飼い主さんも。ゆっくりと抱っこできるようになるためにも、諦めずに腕の中に留まらせる工夫が必要です。改めて愛猫の体を引き寄せて抱っこをし直したり、胸のあたりを軽く押さえてSTOPの合図をかけたりしましょう。体勢を整えてあげることで、安定した抱っこに落ち着いてくれることもあります。
スキンシップを取りながら、徐々に距離を縮めて
抱っこができるようになるためには、飼い主さんと愛猫の信頼関係がとっても重要。そのためには、日頃からたくさん声をかけてあげたり、スキンシップを取ったりすることが大切です。優しい雰囲気や声から、「この人といると安心」と感じてもらい、想いの通じ合った抱っこをしていきましょう。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事)
参考/「ねこのきもち」2019年10月号『“できない”も“できてるつもり”ももう、大丈夫。パーフェクト抱っこできるようになりたい!』
文/一戸よしの
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。