1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 飼い始め
  5. 子猫を迎えたら始めよう! 生後1か月から覚えさせたい3つの生活習慣

猫と暮らす

UP DATE

子猫を迎えたら始めよう! 生後1か月から覚えさせたい3つの生活習慣

多くの飼い主さんを悩ませる、猫の3大行動「トイレ」「爪とぎ」「人の食べ物の盗み食い」。こうした問題を防ぐには、子猫のうちから正しい行動を身につけることが大切です。
そこで今回は、子猫を迎えたら覚えさせたい生活習慣について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

トイレでの排泄

キジトラの福ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫は生後1か月頃から自力で排泄するようになります。そのため、この頃からトイレを覚えさせるとスムーズです。

トイレの覚えさせ方

まずは、「人の出入りが少ない」「子猫が落ち着ける」「子猫が自由に出入りできる」の3つの条件を満たせる場所に猫用トイレを設置します。
子猫をよく観察し、ウロウロして落ち着かない様子があれば、もよおしているサインです。子猫をトイレへ誘導し、そこで排泄するように促しましょう。この行動を繰り返すうちに、子猫はトイレの場所を覚えていきます。

トイレと猫砂の選び方

猫用トイレには、大きく分けて「フード付きのトイレ」「フードなしのトイレ」「下に敷いたシートがおしっこを受け止めるシステムトイレ」の3種類があります。
また、猫砂には、原料や粒の大きさ・重さにさまざまバリエーションがあります。
トイレを用意する際は、数種類の中から、子猫の好みと飼い主さんの手入れのしやすさに合うものを選ぶとよいでしょう。
また、子猫の成長と共にトイレのサイズも大きくしていってください。快適なトイレ環境の目安は、愛猫の体長の1.5倍以上です。

爪とぎは爪とぎ器で

ミヌエットのラテくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫は生後1か月を過ぎる頃から爪とぎを始めます。猫の爪とぎには、爪のメンテナンスやマーキングのほか、気持ちを落ち着かせるためや遊び感覚などの理由があります。
爪とぎは猫の本能的な行動なので、やめさせることはできません。そのため、爪とぎ器を与えて「爪とぎは爪とぎ器で」と教えることが大切です。

爪とぎ器以外の場所で爪をとぐ場合の対処法

例えば、マーキングとして爪とぎをする場合は高い位置で行う傾向があるので、「垂直置きの爪とぎ器」を与えることで、壁などでの爪とぎを防ぐ効果が期待できます。また、マーキング意外の理由でも、またたび粉の併用や爪とぎ器の置き場所、素材や形状を変えて猫が好む爪とぎスポットを提供すれば、困った爪とぎは軽減されていくでしょう。

爪とぎ器の選び方

爪とぎ器には、おもに「布」「段ボール」「麻」「木」の4種類の素材があります。猫の好みと飼い主さんの掃除の手間を考慮して、ご家庭に適したものを選ぶとよいでしょう。

盗み食い防止

サビのさびちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人の食べ物の盗み食いは、子猫が固形の食事をとれるようになる頃から注意が必要です。

猫に人の食べ物を与えるのはNG!

大前提として、猫に人の食べ物を与えるのはNGです。「少しくらいなら」と人の食べ物をあげてしまうと、子猫が人の食べ物を食べていいと覚えてしまい、盗み食いするようになるかもしれません。盗み食いをさせないためには、はじめから人の食べ物を与えないことを徹底しましょう。

盗み食いをしてきた場合の対処法

好奇心から盗み食いをする子猫には、驚かせて気をそらす方法が効果的です。
子猫が食べ物を取ろうとしてきたら、パチンと手をたたくなどで大きな音を出し、驚いている隙に子猫を食卓から遠ざけましょう。
何回か繰り返すことで、子猫は「食卓にあるものを取ろうとすると、楽しくないことが起こる」と学習して、食卓に手を出さなくなるはずです。
しかし、音を出しているのが飼い主さんだと愛猫にバレてしまうと、関係性が悪化してしまうかもしれないので、見つからないように音をだしてください。

そして子猫の気をそらす対応と並行して、人の食事の際には安全のために子猫を一時的にケージに入れたり、また、好奇心旺盛な子猫の目の届くところに人の食べ物を出したままにしないようにするなど、子猫に盗み食いをされない環境にする工夫も大事です。
猫の困った行動は、子猫のうちから未然に防ぐことが大切です。子猫を迎えたら、早いうちから正しい生活習慣を覚えさせてあげましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る