顔や四肢、足、しっぽに色がつくポイントカラー。そんなポイントカラーのDNAを持つ短毛猫には、どんな種類の猫がいるのでしょうか。ポイントカラーの代表ともいえるシャムを始め、シャムとの交配により生まれた猫種を紹介します。
ポイントカラーの代表!シャム猫
ポイントカラーが有名な猫といえば、シャムでしょう。両耳、顔、四肢、尾、睾丸など9箇所の体から飛び出した部分に色がつき、カラーは次の4色に分類されます。
シャムのカラー
- シール・ポイント(薄いクリームに黒褐色が入る)
- チョコレート・ポイント(アイボリーにミルクチョコレート色が入る)
- ブルー・ポイント(青みがかったホワイトに青灰色が入る)
- ライラック・ポイント(寒色寄りのホワイトにかすかなピンクが入る)
シャムのルーツと性格
シャムの起源は今から500年以上前といわれ、当時、国名がシャム(現在のタイ)と呼ばれるシャム王国の王族だけが飼うことを許されていました。そして18世紀以降にその存在を世界的に知られるようになると、世界でよく知られている純血種のひとつになったのです。
南国生まれのシャムは、体型と毛の長さから寒がりが多いといわれ、そのためか人と触れ合うことが大好きです。
淡い色が魅力のトンキニーズ
トンキニーズは、先述した「サイアミーズ(シャム)」と「バーミーズ」を異種交配して人為的に作り出された猫種です。名前は、ミュージカル「南太平洋」に出てくる「人種の壁を越える島(トンカーズ)」に由来します。
トンキニーズの特徴と性格
トンキニーズの毛色は、全体的に淡く色づいています。カラーは「ナチュラル、シャンパン、ブルー、プラチナ」の4色で、「色がほぼ均一になるミンク、やや濃いポイントカラーが出るソリッド、はっきり区別されるポイントカラーのポインテッド」の3つのカテゴリーに分類されています。
トンキニーズは好奇心旺盛で感、受性が豊かな性格をしています。一緒にいると、やんちゃで甘えん坊な姿を見せてくれるでしょう。
美しい被毛が魅力のバーミーズ
バーミーズも、「サイアミーズ(シャム)」との交配により誕生した猫です。バーミーズの祖先はミャンマー(旧ビルマ)の土着猫で、1930年にビルマのラグーン(現ミャンマーの首都・ヤンゴン)から輸入した茶色のメス猫とシール・ポイントのオスのシャムと交配し、タイプが改良されていきました。
バーミーズの特徴と性格
バーミーズの特徴といえば、ツヤツヤした美しい被毛でしょう。短くて絹のような光沢があり、身体にピタリと張り付いているので、撫でると非常に滑らかな質感がします。毛色はセーブル、シャンパン、ブルー、プラチナの4色です。
楽天的で社交性に優れたバーミーズは、「話し上手な猫」ともいわれています。
同じシャムの血を受け継ぐ短毛種とはいえ、ここで紹介した3種はルーツの違いなどから、いろいろな性格をしています。もし、気になる猫がいたら、性格やお世話の方法を詳しく調べてみてください。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『シャム猫(サイアミーズ)の特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『トンキニーズの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『バーミーズの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※猫の体格や性格には個体差があります。