猫と暮らす
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知っておきたい!ペットフードの歴史
19世紀後半
1894年には、ジェームス・スプラッツが拠点をニューヨークに移し、ドッグフードメーカー「スプラッツ・オブ・アメリカ」を立ち上げます。また、のちに「ラルストン ピュリナ社」となる飼料会社「ロビンソン‐ダンフォース・カンパニー」がアメリカ・セントルイスで創業。
これが現在の「ネスレ ピュリナ ペットケア」のもととなる会社です。動物のために便利で使いやすく、栄養のあるものを提供するために設立されました。「ピュリナ」は「pure」(混じりけのない)に由来しています。
1900年代
1920年代
また、1926年には、アメリカのラルストン ピュリナ社がペットの健康とペットフードの研究を行う世界初の研究所「ペットニュートリションケアセンター」が開設されます。
1927年になるとアメリカのゲインズ社が粉末タイプのドッグフードを発売。粉末タイプは製造が比較的簡単なため、家畜や家禽飼料会社も新規参入しましたが、実際にはあまり普及しませんでした。
1930年代
1950年代
1958年には、日本のいなば食品がマグロの血合肉を使用した海外輸出用の缶詰タイプのキャットフードを初生産しました。
1960年代
ビタワン初の製品は粉末タイプで、ポリエチレン袋入り1㎏100円。与える際に水で溶く必要があり、もっと手軽に与えられるフードを実現したいと研究を重ねました。翌年、ビスケットタイプを販売。さらにはご飯に混ぜて与えるペレットタイプも発売されました。
また1966年には日本農産工業(現・ペットライン)が国産第2号のドッグフード「ドッグビット」を発売。配合飼料の大手メーカーだった日本農産工業は、当時日本では入手が難しかった、ペットフードを製造するためのエクストルーダーと呼ばれる製品成型装置(原料に水蒸気を加えて加熱し、圧力をかけて膨化させる機械)を開発。国産の設備で国産のペットフードを作ることに成功しました。
1968年には南フランスの獣医師ジャン・カタリー氏がロイヤルカナンを創立。またその翌年の1969年になると、日本で日本ドッグフード工業会が設立され、日本初となる缶詰タイプのキャットフード「プリンス」(現・「たまの伝説」)が三洋食品より発売されます。
日本有数の漁港、焼津でまぐろの缶詰を製造していた三洋食品が、魚を無駄なく有効活用できないかと考え、猫用缶詰を作ることになり生まれたのが、この「プリンス」です。製造当時、飼い猫の食事はご飯に味噌汁をかけたいわゆる“猫まんま”が多かったため、「プリンス」はブリーダー・獣医師向けに通信販売する、限られたものでした。
1970年代
1972年には日本初のドライタイプキャットフード「キャネットチップ」がペットラインより発売開始。これはペットラインが6年前に発売した犬用「ドッグビット」の技術をもとに猫用のドライフードを製造したもの。猫が食べやすい形状にするため、たくさんの候補の中から、やや細長い小枝状の形に決まりました。現在のキャネットチップも形は変わっていません。
1977になるとのちに「黒缶」となる缶詰タイプのキャットフード「ピュリナ キャットフード」がピュリナ大洋ペットフッドより発売(現在はアイシアが発売)。発売当時のピュリナ大洋は、アメリカのラルストン ピュリナ社との合弁事業。商品名は「ピュリナキャットフード」でしたが、黒い缶詰だったため「黒缶」の通称で呼ばれていました。その後、通称が商品名になりました。
1980年代
これは当時のペット関連6団体が協議して制定したもので、「犬の日」は「ワンワンワン」で11月1日、「猫の日」は「ニャンニャンニャン」で2月22日になりました。
1990年代
2000年代
2010年代
引用元:ねこのきもち『キャットフード大事典』
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