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知っておきたい!ペットフードの歴史

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昔は人間の残飯を与えるのが当たり前だった、ペットの食事。ペットと人の関係が密接になるにつれ、ペットフードは発展を遂げてきました。人とペットのかかわり方の変遷でもある、ペットフードの歴史をたどってみましょう。

19世紀後半

 ロンドン在住アメリカ人のジェームス・スプラッツがペットフードの元祖となる犬用ビスケットを作る。犬用ビスケットは人気となり、スプラッツ氏は1885年に製造会社を設立。これがペットフードの始まりと言われています。
 1894年には、ジェームス・スプラッツが拠点をニューヨークに移し、ドッグフードメーカー「スプラッツ・オブ・アメリカ」を立ち上げます。また、のちに「ラルストン ピュリナ社」となる飼料会社「ロビンソン‐ダンフォース・カンパニー」がアメリカ・セントルイスで創業。
 これが現在の「ネスレ ピュリナ ペットケア」のもととなる会社です。動物のために便利で使いやすく、栄養のあるものを提供するために設立されました。「ピュリナ」は「pure」(混じりけのない)に由来しています。

1900年代

 1907年に「ヒルズ ペット ニュートリション社」がアメリカで創業。

1920年代

 1922年にチャペル社から販売された犬用の馬肉缶詰が人気に。この馬肉缶詰がドッグフードとして一般家庭に浸透しました。第一次世界大戦中、アメリカで馬肉缶詰はフランスへの食料援助として生産されていましたが、アメリカ人は馬肉を食べる習慣がないため、戦後、余った馬肉をドッグフード用として利用したと言われています。
 また、1926年には、アメリカのラルストン ピュリナ社がペットの健康とペットフードの研究を行う世界初の研究所「ペットニュートリションケアセンター」が開設されます。
 1927年になるとアメリカのゲインズ社が粉末タイプのドッグフードを発売。粉末タイプは製造が比較的簡単なため、家畜や家禽飼料会社も新規参入しましたが、実際にはあまり普及しませんでした。

1930年代

 1935年にマースがイギリスのチャペルブラザーズ社を買収し、ペットケア事業に参入。

1950年代

 1956年にラルストン ピュリナ社が現在のドライフードのもととなる世界初の粒(キブル)タイプのドッグフード「DOG CHOW」発売。粒を製造するための押し出し成型技術を開発し、現在のようなカリカリタイプのフードの製造が可能になりました。

 また同年、アメリカ初のドライタイプのキャットフード「Friskies」を発売(カーネーション社)。現在、ネスレ ピュリナ ペットケアから発売されている「フリスキー ドライ」の始まりとなるフードです。
 1958年には、日本のいなば食品がマグロの血合肉を使用した海外輸出用の缶詰タイプのキャットフードを初生産しました。

1960年代

 1960年、日本初のドッグフード「ビタワン」が発売開始(日本ペットフード。発売当初は協同飼料株式会社から発売)。
 ビタワン初の製品は粉末タイプで、ポリエチレン袋入り1㎏100円。与える際に水で溶く必要があり、もっと手軽に与えられるフードを実現したいと研究を重ねました。翌年、ビスケットタイプを販売。さらにはご飯に混ぜて与えるペレットタイプも発売されました。

 1963年になると日本の林製作所(現・ドギーマンハヤシ)が海外向けペット用品の製造販売を開始します。1965年にはマースがペット栄養センター「ウォルサムⓇ研究所」をイギリスに設立しました。
 また1966年には日本農産工業(現・ペットライン)が国産第2号のドッグフード「ドッグビット」を発売。配合飼料の大手メーカーだった日本農産工業は、当時日本では入手が難しかった、ペットフードを製造するためのエクストルーダーと呼ばれる製品成型装置(原料に水蒸気を加えて加熱し、圧力をかけて膨化させる機械)を開発。国産の設備で国産のペットフードを作ることに成功しました。

 その翌年、日本農産工業がペットフード販売専門会社「ペットライン株式会社」設立します。
 1968年には南フランスの獣医師ジャン・カタリー氏がロイヤルカナンを創立。またその翌年の1969年になると、日本で日本ドッグフード工業会が設立され、日本初となる缶詰タイプのキャットフード「プリンス」(現・「たまの伝説」)が三洋食品より発売されます。
 日本有数の漁港、焼津でまぐろの缶詰を製造していた三洋食品が、魚を無駄なく有効活用できないかと考え、猫用缶詰を作ることになり生まれたのが、この「プリンス」です。製造当時、飼い猫の食事はご飯に味噌汁をかけたいわゆる“猫まんま”が多かったため、「プリンス」はブリーダー・獣医師向けに通信販売する、限られたものでした。

1970年代

 1970年は、日本ペットフードから缶詰タイプのキャットフード「ミミー」が発売され、「日清ペットフード」と「ピュリナ大洋ペットフッド株式会社」(現・アイシア)の2社が設立されます。
 1972年には日本初のドライタイプキャットフード「キャネットチップ」がペットラインより発売開始。これはペットラインが6年前に発売した犬用「ドッグビット」の技術をもとに猫用のドライフードを製造したもの。猫が食べやすい形状にするため、たくさんの候補の中から、やや細長い小枝状の形に決まりました。現在のキャネットチップも形は変わっていません。

 1974年にドッグフード公正取引協議会(現・ペットフード公正取引協議会)が設立され、その翌年日本ドッグフード工業会が「日本ペットフード工業会」と改称します。
 1977になるとのちに「黒缶」となる缶詰タイプのキャットフード「ピュリナ キャットフード」がピュリナ大洋ペットフッドより発売(現在はアイシアが発売)。発売当時のピュリナ大洋は、アメリカのラルストン ピュリナ社との合弁事業。商品名は「ピュリナキャットフード」でしたが、黒い缶詰だったため「黒缶」の通称で呼ばれていました。その後、通称が商品名になりました。

 また、1978年にはヒルズが特別療法食「プリスクリプション・ダイエット」、健康維持食「サイエンス・ダイエット」を発売します。

1980年代

 1983年には日本で「カルカン」が販売され、1986年にはユニ・チャームがペットケア事業に参入しました。また、その翌年、「犬の日」「猫の日」制定されます。
 これは当時のペット関連6団体が協議して制定したもので、「犬の日」は「ワンワンワン」で11月1日、「猫の日」は「ニャンニャンニャン」で2月22日になりました。

1990年代

 1991年、ロイヤルカナンが日本でペットフードの販売を開始。

2000年代

 2003年にアメリカで「ブルーバッファロー」設立。2009年にはペットフード工業会が「一般社団法人ペットフード協会」に改称し、同年、ペットフード安全法を施行しました。

2010年代

 2013年、「ペットフードの日」制定。これはペットフード協会が、ペットの食事を改めて考える日として毎月20日を「ペットフードの日」としたものです。ペットフードをより深く理解してもらい、適正な使用を促進するとともに、ペットフードの普及と品質向上のために情報発信をしています。

引用元:ねこのきもち『キャットフード大事典』

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