猫と暮らす
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きょうだい猫で行動は「似る?」「似ない?」パターン別に理由をプロが解説
今回は『ねこのきもち』読者から集まった、きょうだい猫の行動エピソードをご紹介。
行動が似る・似ない、その理由について猫写真家兼猫研究家の石原さくらさんと獣医師の小林清佳先生に教えていただきました。
血縁関係はないけれど、まるできょうだいのような猫たちのエピソードも必見です!
行動が似ているきょうだいの場合
「同じ親から生まれ、一緒に生活している場合、遺伝や飼養環境の影響から、性格が似るケースが多いです。さらに母猫も一緒に暮らしているというところから、警戒心も薄く、つねに一緒にいることが当たり前になっているのでしょう。メスの猫の場合、成長するとオスの猫と一緒にいることを嫌がるケースもありますが、ちくわちゃんは母猫の元で穏やかな性格のまま成長したと考えられます」(石原さん)
「性格が似ていないきょうだい猫でも、飼い主さんのお世話が影響して行動が似てくることが。たとえば飼い主さんが同じタイミングで食事を与えていれば、リラックスや排泄する時間までも似てくるようになることがあるのです」(石原さん)
行動が似ていないきょうだいの場合
「毛づくろいは親愛の気持ちから行うケースが多いです。だからといって熊野くんが鈴谷ちゃんのことが嫌いというわけではなく、受け入れていることも愛情のしるしでしょう。この年齢になると、きょうだい猫でも個性が出てくるため、行動に違いが出てもおかしくありません」(石原さん)
同居猫だけど…まるできょうだい! な行動
「猫は単独行動をする動物。本来なら『自分だけで過ごしたい』と考えますが、一緒にいる時間が長く、仲がいいと『そばにいたほうが安心する』と感じるように。また、居心地のいい空間が限られているという飼養環境も関係しているかもしれませんね」(小林先生)
「兄貴分の黄櫨くんが先に行き、空いたほうの手に紺碧くんが近づいたなど、何かきっかけがあったのでしょう。それが続いていくうちに自然と立ち位置が決まっていったのかもしれませんね」(小林先生)
いかがでしたか?
きょうだい猫の行動のフシギ、みなさんもじっくり観察してみては?
参考/「ねこのきもち」2022年4月号「似る? 似ない? きょうだい猫のフシギ」
文/ねこのきもち編集室
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