猫と暮らす
UP DATE
飼い主を攻撃したいわけじゃない 猫が引っかく3つの理由と対策
動物看護師の小野寺温先生監修のもと、猫が引っかく心理と対策を解説します!
猫が引っかく理由は3つ!
猫が引っかく理由を大きく分けると、「自己防衛」「アピール」「無意識」の3種類。それぞれの理由と対処法について、詳しくみていきましょう。
「自己防衛」で猫が引っかく理由と対策
猫が「イヤ!」と思いやすいシーンには、以下のようなものがあげられます。
・急所を触られる(しっぽや足先、お腹など)
・長時間抱っこされる
・水に濡れる(シャンプーや水しぶきなど)
・掃除機などの大きな音を聞く
こんなとき、猫は耳を「イカ耳」にしたり、足を踏ん張って体に力をこめたり、しっぽをバシバシと床に叩きつけたりして、「イヤ!」というサインを出します。
猫に引っかかれないためには、こうしたサインに早く気付いて、愛猫が嫌がる行動をやめてあげることが大切です。
「アピール」で猫が引っかく理由と対策
その際、「わかったわかった!ゴハンね」と反応してしまうと、猫が「引っかけば欲求が満たされる」と学習してしまうことがあるのです。
猫がアピールしたときに、その都度要求に応えられれば問題は解決されますが、現実はそうもいきません。そのため、猫がアピールする必要がないような状況にしてしまいましょう。
例えば、「いつも朝方にゴハンをおねだりして引っかく」のであれば、夜寝る前にフードを補充しておく。「遊びのおねだりで引っかく」のであれば、毎日少しずつでも遊んでストレスを発散させる、などの対策が考えられます。
「無意識」で猫が引っかく理由と対策
こんなときに、愛猫をなだめようとしたり、おもちゃを取り上げようとしたりすると、引っかかれてケガをしてしまう可能性があります。
猫の興奮スイッチが入ったときのサインは、以下のとおりです。
・唸り声をあげる
・瞳孔が開き、目つきがランランとする
・耳の中や鼻の色がピンクになる
・ヒゲが前を向く
猫が興奮状態で危ないと思ったときには、すぐにその場から離れましょう。そして、猫が冷静になるまで待ちます。
また、激しい遊びをし続けたり、服の袖からちょっとだけ指を覗かせたりといった、猫を興奮させすぎるような遊び方を避けることも大切です。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『猫の“しちゃう”ワケを知って“させない”! 噛む引っかく「0」飼い主宣言』
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE