猫と暮らす
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猫の「スリスリ」には3種類ある!目的と理由を解説
これを「マーキング」といい、「スリスリ」はその一種だと考えられています。
猫の体には「臭腺」というニオイを発する分泌腺が複数あって、対象となる人や物、猫にこすりけて、マーキングをしてるのです。
猫がスリスリする理由は、大きく分けて3種類あります。
それぞれどのような違いがあるのか、目的ごとに理由を説明しますね。
①安心するために、人や物にするスリスリ
縄張りである部屋に知らないニオイがあるときに、スリスリする傾向があります。
たとえば、次の4つのシーンで見られることが多いですよ。
・飼い主さんが風呂から出たとき→入浴後の飼い主さんに自分のニオイを上塗り!
・飼い主さんが帰宅したとき→飼い主さんから放たれる外のニオイに反応
・宅配便がきたとき→知らないニオイを敏感に察知
・来客があったとき→来客のニオイまで自分のニオイに!
「お風呂あがりのとき」は、入浴後の飼い主さんから石けんなどの香りがするのが気になって、自分のニオイに戻そうとスリスリ。
猫は知らないニオイに対しては不安感をおぼえたり、「侵入者だ!」と警戒することがあるため、自分のニオイを付けて安心させたいのでしょう。
②人にアピールするためのスリスリ
「たまたま飼い主さんにスリスリしたら、ごはんをくれた」などの経験から、猫が自ら学習した技だといえます。人にスリスリすることで、要求を通そうとしているのかも。
よくするシーンを見てみましょう。
・飼い主さんが何かに集中しているとき→集中している飼い主さんに自分の存在をアピール
・飼い主さんが朝、寝ているとき→「ごはん」「トイレ掃除」など、寝ている飼い主さんに起きてやってほしいことがある
・飼い主さんがごはんの用意をしているとき→「ごはんが早くほしい!」とアピールするためにスリスリ
・飼い主さんがなでるのをやめたとき→「もっとなでてほしい!」の気持ちからスリスリすることも。遊んでいるのをやめたときにする場合も同様。
③仲間意識のためのスリスリ
いわゆる猫の「あいさつ行動」のひとつで、自分のニオイをつけながら、相手のニオイも確認しているのです。スリスリする時間が長いほど、友好的な関係が築かれているといっていいでしょう。
「同居猫がそばにいるとき」に、このスリスリはよく見られます。
親しみのあるニオイを嗅いで安心したいときに、同居猫にスリスリすることがあるのです。また、猫以外に同居犬などほかの動物にすることも!
上記の3つ以外に、スリスリする頻度が極端に高い場合はストレスが原因の可能性も……。
気になるようであれば、動物病院で相談してみてくださいね。
文/二宮ねこむ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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