猫と暮らす
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猫の脱走を阻止せよ!脱走の危険性や対処法を解説!
家猫が外に出たがる理由は?
一度でも外に出ると、その場所は猫にとっての縄張りになるので、猫の習性からパトロールしたくてたまらず脱走してしまうことも。また、外に興味のない猫でも、飼い主さんについて玄関に行った際にハプニング的に外に出てしまうこともあります。
そのほかにも、去勢や避妊をしていない猫は、発情期を迎えると脱走してパートナーを探そうとします。猫の本能から、一度外に出ると繰り返すようになるので、室内飼いの猫は必ず脱走対策をしたいですね。
脱走しやすい猫はこんな猫!
一度でも外で暮らしたことのある猫
去勢避妊手術を受けていない猫
近所にノラ猫が多い環境に住んでいる猫
複数飼いの猫
今の環境に不満がある
猫にとって、外の世界は危険がいっぱい!
交通事故
ノラ猫との接触
行方不明
望まない妊娠
対処法① 脱走した愛猫、自分で探すときの手順
まずは、自宅から半径50m以内を集中的に捜します。自宅のドアや窓を少し開けてフードを置いておけば、自力で帰ってくる可能性も。迷子のペットは拾得物として警察に保護されることもあるので、情報が入ってくるかもしれません。警察と保健所には最初に必ず連絡を入れてください。
脱走した猫を保護する手順
1. キャリーケース、フードなどを用意する
猫を安全に保護して連れて帰るために、下記のものを持参します。よく慣れている飼い主さんでも、興奮した猫に引っかかれる恐れがあるため、軍手を用意して、長袖など、肌の露出が少ない服を着用しましょう。
用意するもの
- キャリーケース(無ければ、紙袋や洗濯ネットなど猫を安全に入れられる袋状のもの)
- フード
- バスタオル
- 懐中電灯
- (あれば)コンパクトミラーなどの鏡(車の下や生垣の陰など、直接のぞきこみにくい所を見る際に便利です)
2. 猫が潜みがちな場所を探す
外に出たことのない猫は、たいてい暗くて狭い目立ちにくい低い場所に潜んでジッとしているもの。猫がいつも食事をする時間帯や人通りが減る夕方以降は、猫が出てきやすくなる傾向にあります。
猫が潜みがちな場所
- 車の下
- 茂み
- 物置の下
- 建物の隙間
- エアコンの室外機の下
- 公園の隅やベンチの下
3. 猫を見つけたら安全に保護する
脱走した猫は、精神的に不安定です。相手が飼い主さんでも、大声を出したり急いで駆け寄ったりすると、猫は恐怖心から逃げることも。そのため、猫を追いかけたりせずに、フードでおびき寄せましょう。必ず、猫から近寄ってくるのを待ち、持参したバスタオルを猫にかぶせて捕獲します。その後キャリーケースへ入れ、安全に家まで運んでください。
対処法② 他人の力も借りて猫を探す場合は?
チラシや貼り紙などを作成して配る
SNSや掲示板を使って呼びかける
ペット探しを得意とする探偵にお願いする
誰かに見つけてもらったら全身全霊で感謝して、二度と脱走させないと固く誓うことも大切です。今後、脱走させないために対策をとりましょう。
脱走させないための対策は?
脱走されがちな、家の中の場所・対策とは?
玄関
アイリスオーヤマ ペットフェンス
そして、玄関ドアのすぐ手前にフェンスなどの障害物を置くのもおすすめです。猫が足元をすり抜けて脱走するのを防げます。ただし、猫はフェンスを飛び越えられるので、ドアの開閉には充分注意してください。
また、玄関から外に出たい気持ちがより強い猫には、玄関に続く廊下などに、もう1枚扉を設置しておくのも一案です。常にこの扉を閉めておき、猫が玄関に近付けないようにすれば、脱走される心配はありません。
窓
マルカン 猫網戸脱走防止フェンス Lサイズ
窓を開ける際には、網戸の内側にワイヤーネットなどを取り付け、猫が網戸に触れないようにガードしましょう。また、網戸によっては軽い力で開けられるので、器用に爪を引っかけて開ける猫も少なくありません。そのような場合は、突っ張り棒や網戸ストッパーで固定するといいでしょう。
猫によっては網戸を噛んで穴を開け、穴に前足を入れて破くこともあります。猫が噛んだり引っかいたりしても破れにくいペット用の網戸もあるので、そういったものに張り替えるのも一案です。
ベランダ
タカショー バルコニーシェード
猫は狭い隙間でも、顔の横幅が入れば通り抜けられます。ふだんはベランダの柵から出ようとしなくても、万が一のことを考えて日よけシェードなどを取り付け、隙間をふさいでおくと安心です。また、猫が別の部屋にいるからとベランダに続く窓を開けたままにしてしまうことも、猫の脱走につながります。しばらく開ける必要があるときは、まず猫を別の部屋に入れ、扉を閉めてから用事を済ませましょう。
外への興味を少し発散させるには
もしもの時のために、マイクロチップや迷子札の装着を
そのような場合、再会に役立つのがマイクロチップや迷子札です。装着したからと行って帰ってくるとは限りませんが、着けておけばどこで保護されても自分の猫だと確認ができます。愛猫と再会できる確率を少しでも上げるために、どちらかの装着はしておいた方が安心です。迷子札は取れてしまうおそれもあるため、ダブル使いをするという方法も。
マイクロチップとは
外に出たことがない室内飼いの猫にとって、脱走は危険がいっぱい!とくに窓を開ける季節になると脱走が増えます。ふだんから家の中の対策をきちんとして、愛猫を脱走や脱走による事故から守ってあげたいですね。
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【装着画像】プロに聞く!猫にマイクロチップは必要?メリットは?』(監修:猫専門病院 東京猫医療センター院長 服部幸先生)
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A(逃げる/脱走する)』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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