1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. ダニ・ノミ・寄生虫
  5. 室内飼いでも寄生することも 猫のノミ対策が必要な理由

猫と暮らす

UP DATE

室内飼いでも寄生することも 猫のノミ対策が必要な理由

寄生されると激しいかゆみに襲われるノミ。室内飼いだから大丈夫だろうと対策を怠ってはいませんか?室内飼いの猫でも、感染してしまうことがあるようです。今回は、ノミに感染してしまう原因や対策について、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に教えていただきました。

室内飼いなのにノミに寄生されてしまう理由

こちらをみつめる猫
kaorinne/gettyimages
なぜ、家で飼育している猫にノミがついてしまうのでしょうか。室内飼いの猫にノミがついてしまう原因は主に4つあげられます。
  1. 猫を外に出す・散歩させる・ベランダなどに出す
  2. 野良猫やネコノミに寄生された動物に接触する
  3. 人が外から室内に持ち込む
  4. 室内での繁殖
ネコノミは温度20~30℃、湿度50~80%の環境を好むため、冷暖房や加湿により、温度や湿度が整えられている家に一度入り込まれると、一年中繁殖と寄生を繰り返されてしまうのです。

ネコノミの被害は猫だけじゃない

人になでられる猫
rai/gettyimages
ネコノミは人に寄生することも。人がノミに噛まれると激しいかゆみを引き起こします。ひどくなると皮膚が水ぶくれ状態になることもあるようです。
また、ノミが媒介する「Bartonella henselae(バルトネラ・ヘンセレ)」という病原菌に感染した猫に人がひっかかれたり、噛まれたりすると「猫ひっかき病」になることがあります。発症すると、傷口の化膿や発熱、倦怠感やリンパ節炎などの症状を引き起こすことも。

愛猫をノミから守るためにできること

眠っている猫
cattosus/gettyimages
室内飼いだとしても、散歩をさせたり、動物病院を受診したりと猫を外に出す機会は0ではありません。また、人が室内にノミを持ち込んでしまうこともあるので、猫も人も外出時のノミ予防が大切といえるでしょう。

ほかの猫と接触しない

ほかの猫と接触することで、ノミをうつされたり、うつしてしまったりすることがあります。野良猫との接触はもちろんですが、室内飼いの猫でもできるだけ接触を控えましょう。

虫よけスプレーをする

草むらや木が多い場所への外出や、ノミが活発になる時期に外出するときは、蚊だけでなくノミを含めたほかの害虫にも効果があるタイプのスプレーを体や衣類に吹きかけておくのがおすすめです。

帰宅前に衣類や靴をはたく

ノミや卵を室内に侵入させないことが大切です。室内に入る前に、服や靴などをはたき、手を洗ってから猫の体や家具に触れるようにしましょう。

室内のノミ予防

ジャンプする猫
ramustagram/gettyimages
体についた小さなノミに気づかず室内に持ち込んでしまうことも考えられます。室内に持ち込んでしまった場合は、ノミを繁殖させない対策と予防が必要です。

ノミダニの駆除薬を3ヶ月に1回を目安に使う

病院によっては駆除薬の使用を勧める場合も。
薬を使用して定期的な駆虫は効果的です。使用する場合は、獣医師に相談しましょう。

部屋は清潔に保つ

室内に入った卵やノミが孵化・繁殖する前に駆除できるように、こまめな掃除が大切です。特にカーペットや畳の内部、マットの下などはノミの温床になりやすい場所のため、重点的に掃除をしましょう。カーペットや床には、繁殖や孵化防止用の駆除薬を散布するのもおすすめです。

猫用ベッドはまめに洗う

中綿を使用した猫用ベッドは湿気が溜まりやすく、ノミが繁殖してしまうおそれがあります。洗濯できるものは月に1~2回程度洗い、できないものは駆除剤や掃除機で清潔にしましょう。

外に出られないようにする

ベランダや庭先に出ただけでノミに寄生されたり、愛猫が誤って外に出てしまい、野良猫などに接触してうつされたりすることもあります。
窓や玄関には囲いなどをしておき、外に出たり植物に触れたりできないようにしておきましょう。
ノミに寄生されてしまうと、愛猫はもちろんですが、飼い主さんにも害が及ぶことがあります。愛猫をノミから守るためにも、対策をしっかりとしておきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫のノミ対策 寄生原因、症状、対策』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る