猫と暮らす
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平均寿命や性格、嗅覚や聴覚は? 改めて猫ってこんな生き物
今回は、猫という動物の体のしくみや習性について、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお話を伺いました。
顔の部位は人とどう違うの?
猫の視界は人より広く、動体視力にも優れています。また、周囲の明るさによって瞳孔のサイズが変化し、明るい場所では縦長に細くなり、暗い場所では大きな丸に。驚いたり怖がったりするときも、瞳孔は丸く広がります。
猫は人よりかなり耳が良く、人が聞き取れる周波数の約3倍の高音域まで聞き取れるといわれています。また、おびえているときは耳を横に倒したり、攻撃的になると反らしたりなど、そのときの感情が耳に表れるのも特徴的です。
猫は、人の約20万~30万倍も鼻が利くといわれています。ニオイで縄張りの情報を収集したり、周囲の危険を察知したり、身を守るために日々鼻を活用しているのです。
猫の特徴といえばココ!
ひげは口元だけでなく、目の上・頬の横・あごの下などにもあり、主にセンサーの役割を果たしています。また、ひげの動きで「リラックスしているな」「興奮しているな」など、猫の感情を読み取ることも可能です。
ぷにぷにとしてかわいらしい肉球。実は肉球には汗腺があり、汗をかくとしっとりするのをご存じでしたか?
また、その弾力を生かして音を立てずに歩いたり、着地の衝撃を和らげるクッションの働きをしたりと、意外としっかりとした役割があるのです。
ジャンプや着地をする際、体のバランスを取る役割があるしっぽ。ピンと立てながら近づいてくるときは甘えたい、股の間にしまって体を小さくしているときはおびえているなど、耳やひげと同様、気持ちが表れる部位でもあります。
猫ならではの習性
猫は夜に活動する
猫は群れを作らず、単独で生活をしてきた動物です。そのため警戒心が強く、用心深い行動を取ります。
猫が自分の体をなめてきれいにするのは、自分のニオイを消して敵から身を守るため。食事やトイレのあとは、体をなめている様子を見ることができます。
猫の平均寿命は、室内飼育で16.25才、全体で15.33才です。シニア期になると動作が遅くなったり、病気にかかりやすくなったりします。
※一般社団法人ペットフード協会調べ(平成29年全国犬猫飼育実態調査より)
参考/「ねこのきもち」特別編集『初めて猫を飼う人も、2匹目以降を迎える人も、みんなで考えたい「猫のためにできること」 保護ねこのきもち』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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