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家具や壁がボロボロ…猫の「爪とぎ」に悩むなら、まずなぜ猫が爪をとぐのかを知っておこう

マーキングの一種である「爪とぎ」。猫がもつ本能なので無理にやめさせることはできず、飼い主さんは爪とぎとうまく付き合っていくしかありません。しかし、家具や壁などで爪とぎをされてしまうと、家がボロボロになってしまいますよね。
そこで今回は、猫が爪とぎをするときの気持ちや、困った爪とぎの対処法などを、獣医師の菊池亜都子先生に伺いました。

爪とぎはマーキングの一種

Mix(黒)の流星くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ニオイを特定のものや人につけて、縄張りを主張する行為のことをマーキングと呼びます。猫のマーキングは主に3種類あり、その内容は以下のとおりです。
・爪とぎ
・顔をこすりつける
・スプレー(尿をかける)

マーキングは猫の本能なので、無理やりやめさせることは困難です。猫の種類・年齢・性別を問わず、あらゆる猫が行います。

猫が爪とぎをする理由や気持ち

日本ネコのこつぶちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の爪とぎでは、肉球や爪のまわりにあるニオイの成分をこすりつけたり、爪とぎの跡を残したりすることで、自分のテリトリーを主張します。
行うタイミングは、気分が高揚しているときが多いようです。「自分は元気だぞ!」と、周囲にアピールしたいのでしょう。

マーキング目的だけでなく、古くなった爪の除去や、睡眠後のストレッチのために行うこともあります。

困った爪とぎへの対処法

Mix(茶トラ)のムギコくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
あちこちで爪とぎをされないようにする方法を、いくつかご紹介します。

爪とぎ器を設置する

猫の本能である爪とぎでは、「爪とぎをしたい」という猫の気持ちを叶えてあげることが重要です。爪とぎ器を設置して、その欲求を満たしてあげましょう。
また、爪とぎしやすい家具類は置かない、猫が届かないよう柵を作るなどして、不適切な爪とぎが習慣化するのを防止することも大切です。

爪とぎ防止用のカバーをする

猫は、滑りやすいものでは爪とぎをしない傾向があります。爪とぎをされては困る家具や場所には、ビニールシートをかけたり爪とぎ防止シートを貼ったりして、傷が付かない対策をするといいでしょう。

おもちゃで気をそらす

人に対して爪とぎをしそうな気配を感じたら、おもちゃで気をそらしましょう。もし爪とぎをされてしまったときは、すぐに猫から離れてしばらく無視をしてください。爪とぎ行為のあとに飼い主さんが反応してしまうと、「爪とぎをしたらかまってもらえた」と、猫がよくない勘違いをしてしまいます。
爪とぎされる前に遊ぶ、爪とぎされたらかまわない、の徹底を。
爪とぎは、猫の大切な習性のひとつです。やめさせようとしたり怒ったりするのではなく、必要な行為なのだと割り切って、できる範囲の対処をしながら付き合っていきましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号『困っている読者多数! やめさせられない3つのマーキングとのつきあい方』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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