猫のヒゲが生え変わる周期は？　ヒゲのない猫もいる？　意外と知られていない猫のヒゲの秘密5選

猫のチャームポイントである、愛らしいヒゲ。被毛の一部が変化してできた部位ですが、被毛と違って神経につながっているため、自在に動かすことができるという特徴があります。
そこで今回は、あまり知られていないヒゲにまつわるトリビアを、猫写真家の石原さくらさんに伺いました。

猫は食事のとき、ヒゲが汚れないように気を付けている！？

多くの役割をもつヒゲは、猫にとってとても大切なものです。猫はこのヒゲを汚さないために、日頃から気を付けて生活をしています。食事中はフードで汚れないよう、ヒゲを顔に沿わせるように移動させているほどです。

ワシントン州立大学では、「猫はヒゲがボウルに当たらないようにすることで、“ヒゲ疲れ”を起こしている」という検証結果を発表しています。愛猫がヒゲを気遣うあまり疲れてしまわないよう、ヒゲが当たりにくい食器を用意してあげるといいですね。

猫のヒゲは半年周期で生え替わる！？

個体差はあるものの、猫の口元にあるヒゲは20本前後です。これらは約半年に1回程度、古いヒゲが新しいヒゲに生え替わります。
なお、ヒゲが抜ける際に猫は痛みを感じないといわれています。

ヒゲも枝毛になる！？

猫のヒゲは、人の髪の毛と同じようにタンパク質で構成されています。そのため、毛づくろいなどが原因で毛の先が裂ける“枝毛”になる場合も！　これは髪質ならぬヒゲ質によるものなので、もし愛猫のヒゲに枝毛があったとしても、健康上の問題があるわけではありません。

長毛種の猫はヒゲがカールしている！？

一般的に長毛種のヒゲは、被毛と同様に短毛種よりも長めです。長毛種の中には、エキゾチックショートヘアなど、ヒゲがカールしやすい猫種もいます。意識して見てみないと、気付かないかもしれませんね。
ちなみに、ヒゲの色は白・黒・こげ茶の3パターンが多いそう。猫種で色が決まっているわけではないようです。

ヒゲが0本の猫もいる！？

猫には必ずヒゲがある……というわけではありません。スフィンクスなど“ヘアレスキャット”と呼ばれる猫種には、被毛と同様ヒゲがないコもいます。ヒゲがない猫は、前足で危険がないかを確認してから動き始めることがあるなど、ヒゲがない分、他の部位でヒゲの能力を補っているようです。

さまざまなトリビアを隠し持っている猫のヒゲ。愛猫のヒゲを改めて観察してみると、新しい発見があるかもしれませんね♪

お話を伺った先生／石原さくらさん（猫写真家猫研究家愛玩動物飼養管理士1級）
参考／「ねこのきもち」2022年8月号『基本の役割から驚きのトリビアまで猫のヒゲは不思議がいっぱい！』
文／東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

CATEGORY 猫と暮らす

2022/10/13 UP DATE