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泊りがけの外出、猫の留守番どうしてる? 飼い主調査と獣医師のアドバイス

猫は留守番が苦手とわかっていても、やむを得ず外泊しなければならない状況は発生します。猫の飼い主さんたちは1年にどのくらいの頻度で外泊する機会があり、その間猫をどうしているのでしょうか? 「ねこのきもちアプリ」内でアンケート調査しました。留守番方法の違いによるメリットやデメリットを、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

1年に何回ある? 外泊の頻度

1泊以上の外泊は、年に何回ありますか?
※2022年9月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 253人)
猫をお留守番させる頻度についてのアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
「ねこのきもちアプリ」内のアンケートで飼い主さんたちに外泊する頻度を伺ったところ、69%の人は外泊が年1回未満になるよう調整していました。このなかには、「外泊しないようにしている」「家族が揃って外泊しないようにしている」という意見も含まれています。

では、やむを得ず外泊するときは、どのような留守番方法をとっているのでしょうか? 次章で詳しく見てみましょう。

外泊中の猫の留守番方法

外泊中の猫のお世話はどうしていますか?
※2022年9月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 253人)
猫をお留守番させる頻度についてのアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
「家族や友人に来てもらう」「家族や知人に預ける」という回答を合わせると、身近な人に猫を託して外泊する人が半数程度いることがわかります。
「その他」のなかには「外泊しないので預けることがない」という意見も含まれますが、自動給餌器やトイレを多めに設置して「お留守番させる」という意見もありました。その背景には愛猫のストレスを考慮した理由や、コロナ禍の影響があるようです。

【獣医師解説】お留守番の前に考えておきたいメリット・デメリット

座る虎くん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
やむを得ず外泊する場合は、猫にあった留守番方法を選んであげたいですよね。岡本先生によると、それぞれの留守番方法には、次のようなメリットとデメリットがあるそうです。

1. ペットホテルのメリット・デメリット

岡本先生:
「メリットは、こまめに様子をみてくれること。病院を併設している施設も多くあるので、体調不良などの変化にも気が付きやすいです。反対に、自宅と異なる環境なので猫にストレスがかかり、食事を食べなかったり、排泄を我慢したりすることがあるでしょう」

2. ペットシッターのメリット・デメリット

岡本先生:
「慣れた環境で過ごせるためストレスがかかりにくく、ペットカメラ等で様子がみられることはメリットでしょう。場合によっては、投薬などもお願いできます。ただ、シッターさんが来たときに隠れてしまうこともあるので、本人の様子が直接確認しづらいデメリットもあります」

3. 1匹でお留守番するメリット・デメリット

岡本先生:
「ペットシッターの利用と同様に、慣れた環境で過ごせるのでストレスがかかりにくいことと、ペットカメラ等で様子がみられることはメリットでしょう。ただ、本人の体調の変化や、食事・排泄の様子が確認できません」

【獣医師解説】どんな注意をすべき?外泊が続く場合

歩く五郎くん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
もし、外泊が続く場合は、在宅中の猫の様子などを注意して見てあげましょう。

外泊が続く場合に気を付けること

岡本先生:
「排泄の内容や量に変化がないか、食事をいつもどおり食べているかに気を付けて様子をみてあげましょう。行動や性格の変化から、飼い主さん不在のストレスがかかっていないかも見てあげたいです」

思いがけない事故にも注意が必要

岡本先生:
「外泊すると、ふだんは登らない場所や物に興味がいったり、イタズラしたりする可能性があります。いつもより長い時間家を空ける場合は、危険な場所や物がないかよく確認しておきましょう」
猫と暮らすなかで、お留守番をゼロにすることは難しいかもしれません。やむを得ず外泊になってしまうときは、愛猫の体調や性格を考慮したうえでベストな方法を選んであげましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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