猫がそばで寝ていると、幸せな気持ちになりますよね。じつは、猫の寝る場所には、飼い主さんへの気持ちが表れていることがあります。今回は、寝る場所からわかる猫の気持ちについて、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えていただきました。
飼い主さんの布団の中や上で寝る
猫が飼い主さんの布団の中や布団の上で寝るのは、単純に寒くて暖をとりたい、布団の居心地がいいという場合もありますが、猫にとっていちばん安全に眠れる場所が、布団の中や布団の上といった「飼い主さんのそば」なのでしょう。
動物にとって眠っているときは、もっとも無防備で外敵に狙われる危険な状態です。つまり、そんな無防備な姿を飼い主さんのすぐそばでさらすということは、飼い主さんのことを信頼している証なのです。
飼い主さんの顔のそばで寝る
飼い主さんの顔のすぐそばは、甘えん坊な猫がよく選ぶ寝場所です。動物にはそれぞれ、他者に近づかれると不快になるパーソナルスペースがありますが、くっつきあって眠るのは子猫時代の名残といえます。そのため、飼い主さんのそばで寝ることで、子猫気分に浸っているのでしょう。
飼い主さんのわき腹あたりで寝る
布団の中に入って飼い主さんのわき腹あたりで寝る行動は、警戒心を抱かないおおらかなタイプの猫によく見られます。また、寒がりや甘えん坊な猫も選ぶことが多い場所です。
飼い主さんの股の間で寝る
布団の上にのって、股の間など、ある程度囲われた場所を寝る場所に選ぶのは、飼い主さんのそばで暖まりたいけれど、手は出されたくないと思っているのかもしれません。
飼い主さんの足元で寝る
布団の上の、飼い主さんの足元は、自立した大人タイプの猫が選びやすい寝場所です。股の間よりもさらに飼い主さんから距離を置いた場所のため、飼い主さんのそばで暖まりながらも、何かあればすぐ逃げられるようにしていると考えられます。
猫が飼い主さんのそばや体にくっついて寝るのは、飼い主さんを信頼している証拠。下敷きにしたりケガさせたりしないよう注意しつつ、愛猫と一緒に寝る時間を満喫してみてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫が布団に入ってくる理由と飼い主さんが気をつけること』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。