飼い主さんとしては、愛猫を家に残して外出するのは心配なことですよね。しかし、生活をする中で人が外に行かないわけにはいきません。愛猫の留守番は、猫を飼育するうえで避けては通れない道なのです。
今回は、猫を留守番させるときに気を付けたいことを詳しく解説します。
猫を留守番させるときに気を付けること3つ
室内の温度
猫に留守番をさせるときに最も気を付けなければならないのが、猫が過ごす部屋の温度です。
寒い時期は逆に部屋を暖かく保てるように調整しつつ、毛布やタオルなどの防寒具を室内に置いておきましょう。暖房器具による事故が起きないように注意してください。
夏場は締め切っていると40度を超えることがあるので、エアコンなどでの室温管理は必須。ただし寒すぎると猫にとってよくないので、エアコンの風が当たらないエリアを作ったり、寒いと感じたときに避難できるベッドを用意したりなど、工夫が必要です。
フードとお水の用意
フードを用意する場合はドライフードがおすすめです。長時間の留守番になる予定なら、フードは1.5食分を用意しておきましょう。ただしこれは、「一気食いをしないタイプの猫」の場合。愛猫に一気食いの心配があるなら、自動フード供給器の導入を検討した方が無難です。
お水は、猫が飲みたいときにすぐ飲めるよう、あちらこちらに複数置いておくのがベスト。猫が過ごす部屋や廊下など、猫が通りそうな場所にいくつか用意しましょう。
トイレは複数置いておくのが理想
猫は汚れたトイレを使いたがらない習性があるため、もよおしてもすでにトイレが汚れていたら、排せつを我慢してしまう場合があります。猫の健康を考えると、トイレも複数個用意しておくのがおすすめです。
留守番させる部屋の広さは?
上下運動を好む猫は、部屋の広さよりも「上下に動ける状況かどうか」の方が重要です。猫が上って遊べるキャットタワーや棚、キャットウォークなど、上下運動ができる環境かどうかを重視して、猫が留守番をするお部屋を整えましょう。
室内の事故防止対策も!
また、猫を留守番させるなら、事故防止対策も忘れずに。猫が上って遊ぶ可能性のある家具類の下には、落ちてもケガをしないように床にクッションを敷いておく、部屋間の移動を許しているのなら、ドアはストッパーでしっかりと固定しておく、などです。
さらに、食べ物やおもちゃを誤食しないよう、食料や小物類は猫の手が届かないところにしまい、猫が開けられそうな扉にはロックをかけておきましょう。
愛猫が留守番中に落ち着かない場合は?
愛猫が留守番中に部屋を荒らしたり、大きな声で鳴いて飼い主さんを呼んだりするなら、ふだんの様子も思い返してみましょう。もし、ふだんから目の前で大きな鳴き声を出す、トイレの砂をまき散らすなど、飼い主さんの気を引く行動をとっていたら、それは飼い主さんと離れることに不安やストレスを感じているからかもしれません。
この場合は、猫の要求を受け入れすぎないようにして、日頃から少し距離をおいて生活をしてみてください。遊びやおやつの誘いを無視し、騒いだり暴れたりしても構ってもらえないことを覚えさせ、おとなしくなったタイミングで遊んだりなでたりすると、状況が徐々に改善していくはずです。
愛猫に留守番をしてもらうときは、室内の環境や安全に気を配り、愛猫が安心して待っていられるよう配慮してあげましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【Q&Aで獣医師が回答】猫をお留守番させるときに気になるアレコレ』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。