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いつかくる愛猫との別れ 今から少し考えておきたい「ペットロス」について

愛猫との別れは、いつか必ずやってきます。想像するだけで辛いことですが、ペットロスについて事前に知っておけば、いざというときの悲しみを少しだけ減らせるかもしれません。

そこで今回は、ペットロスとはどういうものか、実際にペットロスになったときはどうやって向き合えばいいかなどを、獣医師の宮下ひろこ先生に伺いました。

ペットロスとは?

こちらを見る猫
kaorinne/gettyimages
人は大切な存在を失ったときに、気持ち、体調、思考、人間関係に変化が起こることがあります。これらの変化を、心理学用語で「グリーフ(悲嘆)」といい、ペットロスもこのグリーフのひとつなのです。

ペットロスで起こる飼い主さんの変化

だっこされる猫
rai/gettyimages
ペットロスになると、飼い主さんにさまざまな変化が起こります。

【気持ちの変化】
愛猫を失ったことで、深い悲しみ、不安感、絶望感、無力感などにさいなまれる方がいます。無気力になったり、自分や他人に対する怒りがこみ上げたりすることも。

【体調の変化】
夜眠れずに朝起きられなくなったり、食欲が減退したりする場合があります。疲労感や虚脱感を覚える方や、頭痛や腹痛などの体調不良に見舞われる方もいるようです。

【思考の変化】
愛猫がすでに亡くなっているにもかかわらず、気配を感じたり声が聞こえたりするケースがあるようです。また、集中力の欠如が見られることも。

【人間関係の変化】
あまり人に会いたくなくなったり、SNSでの交流が億劫になったりなど、人との交流を避けがちになる方もいます。

ペットロスに向き合う方法

なでられる猫
disqis/gettyimages
ペットロスは、無理に我慢するよりも、自分に合った方法で、悲しみや喪失感などの感情を表現する機会をもつことが大切だと考えられています。
例えば、悲しい気持ちを親しい人に話す、愛猫の写真を整理する、愛猫に手紙を書くなど。手法は人それぞれですが、これらのプロセスを経ることが、ペットロスと向き合ううえで重要なのです。

そして、ペットロスの悲嘆を少しでも減らすために、今からできることもあります。それは、愛猫との毎日を大切に過ごすこと。1日1日を無駄にせず、愛猫との日々を心に刻んでいきましょう。
いつかくる、悲しい別れ。避けられないからこそ、早いうちから考えておく必要があります。後悔のないように、愛猫との毎日が楽しく過ごせるといいですね。
お話を伺った先生/宮下ひろこ先生(獣医師 動物病院専任カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2022年11月号『看取りやセレモニー、愛猫の最期に想いを込めて… 後悔せずに「今までありがとう」と言うためにできること』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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