1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. しつけ
  4. 噛む
  5. 猫に噛まれたり引っかかれてかなりのケガをすることも。飼い主調査から獣医師の伝える防止策は 

猫と暮らす

UP DATE

猫に噛まれたり引っかかれてかなりのケガをすることも。飼い主調査から獣医師の伝える防止策は 

猫の飼い主さんなら一度は経験したことがあるかもしれない、噛む・引っかくなどの猫からの攻撃。今までで一番つらくて痛いケガは何でしたか? 飼い主さんに聞いてみました。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、猫が攻撃する理由と見逃してはいけないサインを教えてもらいます。

6割以上の人が激痛を経験

今までに、自分や家族が猫に噛まれたり引っかかれたりして、かなり痛かったり、つらいと感じた経験はありますか?
※2022年12月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 186人)
愛猫に噛まれたり引っかかれたりしてつらかった経験についてのアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
「ねこのきもちアプリ」内アンケートによると、66%の人がかなり痛い・つらいと感じる攻撃を受けたことがあるようです。いったい、飼い主さんたちはどのような攻撃を受けたのでしょうか?

その激痛は、何気ない日常のなかで起こりました

「真夜中に猫2匹が運動会を開催。熟睡している私の顔の上を爪を出しながら駆け抜けていったらしく、痛みで叫びながら目が覚めました」
「猫同士のケンカを止めたときに、興奮した猫パンチが私の顔に」
「顔を近づけてきたので鼻チューかと思い、自分も顔を近づけたら鼻を噛まれたことがあった」
「なでていたら急にまぶたを引っかかれました」
「私が抱っこしているときに息子がちょっかいをだし、私が引っかかれた」
「高い所から降りれなくなり、自分の肩に降りるように促したら顔に爪が引っかかり、ほっぺにかなり大きな引っかき傷ができた」
「動物病院でワクチン接種をしたときに、痛くてビックリしたようで腕を噛みつかれました」

なかには原因がわからない攻撃も!

「寝ているときに猫パンチして、爪で引っかいてきた」
「娘は、何もしていないのに通りすがりに噛まれます。カプッと噛んだあとは何事もなかったように去っていくので、理由が思い当たらないです」
「なぜか、立ってるときに足を爪研ぎのようにバリバリされます」

年齢や病気、環境の変化により攻撃されることもあるようです

「子猫時代に毎日手を噛んでくるのでつらかった」
「台風で家が壊れ、工事などで長期間ストレスをかけたせいか、人の腕を狙って飛びかかるようになってしまった」
「てんかん発作のときに」
「猫が10日ほど入院し、自宅に連れ帰ってきたら急に怒りだして噛まれました」

【獣医師取材】猫が飼い主さんを攻撃する理由

何かを狙う小梅ちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――アンケートの結果を踏まえて、猫が飼い主さんを攻撃する理由は何でしょうか。

岡本先生:
「興奮やパニックで相手や状況がわかっていないこと、不快な気持ち、不満、警戒、神経症状からでしょうか。
ただ、飼い主さんのエピソードにもありますが、てんかん発作などの神経症状により噛んだりひっかいたりする場合もあります。これは病気なのでほかのものとは必要な対応も異なります」

【獣医師取材】対処できる? 興奮や不満による攻撃

猫パンチするチョボくん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――攻撃する前に、猫はどんなサインをだしますか?

岡本先生:
「しっぽを床に叩きつけたり、動きがピタリと急に止まったり、耳を伏せて後方に引いたり、毛を逆だてたりします」

――猫から攻撃を受けないために、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

岡本先生:
「攻撃前の不機嫌・不満サインを見逃さないことだと思います」

――スキンシップ中や猫が近くにいるときは、様子を見る習慣が必要ですね。
ふだんと変わらない状況でも、猫は興奮や不満を感じることがあります。猫の気持ちを読み取って、うまく攻撃をかわしましょう。
ただし、てんかん発作などの神経症状の場合は、ケガをしないよう見守り、早めに動物病院を受診してくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る