猫と暮らす
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【調査】猫と一緒に引越しした飼い主さんが気を付けたこと 慣れない新居でしてあげたいことは
そこで、猫をつれて引っ越したことのある飼い主さんへのアンケート結果を紹介するとともに、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生の解説をお届けします。
【調査】猫といっしょに引っ越したことがある?
※2023年1月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 45人)
引っ越しの際にどのような準備をした?
・引っ越しが始まると人の出入りなどバタバタするので、なるべく静かな部屋で待機させました。
・今まで使っていた猫用品はすべて持っていき、トイレもあえて掃除しない状態で持っていき、引っ越し先のどの部屋も行き来できるようにして好きなだけ見てまわれるようにしてあげたら、半日で今まで通りに過ごしていました。
引っ越し後に注意したことや猫のケアは?
・引っ越し先が最初はこわかったみたいで、コタツから出て来なかった。最初の夜はいっしょにコタツで寝た。次の日からはウロウロ探検し落ち着いた。
・新しい環境に興味津々かな? と思いましたが、不安で仕方ない様子。片付けをしたかったですが、猫ファーストにつとめました。
【解説】猫といっしょに引っ越しするときは
引っ越しの際に気をつけたいことは
丸山先生:
「よほど肝のすわった猫でない限り、引っ越し準備の際、できるだけ猫に動揺を与えないように静かに、あまり見せないようにして、荷造りや家具の移動をしてもらいましょう。
場合によっては、先に猫と新旧住まいの一室、車などで待機するなど、引っ越しにまつわる音や人の出入りなどでおびえさせないようにすることが大切だと思います」
――引っ越し準備のポイントについても教えてください。
丸山先生:
「ケージやトイレ、バッグ、食器、毛布など、猫にまつわるものをできるだけ捨てないこと。新居への引っ越しでつい一新したくなりますが、それは猫がおうちに慣れてからで十分です。猫のニオイのついたものはできるだけ新居にも移動させ、環境が変わる分、なれたニオイのものを用意してあげるようにしてください」
引っ越しをしたあとは
丸山先生:
「やはり、慣れるまでに時間がかかる猫が多いのではないかと思います。食事の場所を理解し、すぐに食べてくれるか。トイレの場所を理解し、トイレをしてくれるか。こわがって引きこもらないか、体調やメンタルにまつわる異変がないかなど、十分に見ていてあげるようにしてください」
――引っ越し後の猫のケアについても教えてください。
丸山先生:
「引っ越し後は荷ほどきなどでどうしてもあわただしくなりがちですが、少し落ち着いて声をかけてあげたり、なでたりブラッシングしてあげたり、おやつが好きなコはおやつなどで気持ちをほぐしてあげるといいかもしれません。また、引っ越し先に危険な場所や物、脱走ルートがないかなど、猫の視点に立ってみてあげたほうがいいと思います」
――ありがとうございました。
あわただしくても愛猫のケアを
取材・文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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