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猫のお顔をじっと見て確認 猫がかかりやすい目・口・耳の病気の初期症状は

猫を飼育するうえで、猫がかかりやすい病気を知っておくことはとても大切です。病気の症状や対処方法を知っていれば、いざというときに役に立ちます。
そこで今回は、猫がかかりやすく、その中でも顔周りに症状が出る病気を、獣医師の服部幸先生に伺いました。

結膜炎・角膜炎

目をふかれる猫
Osobystist/gettyimages
まぶたの裏にある粘膜や白目の部分を結膜といい、この結膜に炎症が出ることを結膜炎と呼びます。そして、目の表面を覆っている透明な膜のことを角膜といい、この角膜に炎症が起きる病気が角膜炎です。

結膜炎も角膜炎も、猫カゼを発症させるウイルス(猫ヘルペスウイルス・猫カリシウイルス・猫クラミジア)に起因することが多いため、猫カゼ予防のためのワクチン接種が、結膜炎・角膜炎予防にも効果的です。また、結膜炎は細菌感染、角膜炎は猫同士のケンカなどでの外傷が原因になるケースもあります。

結膜炎と角膜炎は、症状がよく似ています。
・目ヤニが出る
・目が充血している
・目を開けにくそうにしている
・涙がたくさん出る
このような症状があらわれたら、結膜炎や角膜炎を疑いましょう。

歯周病・歯肉口内炎

あくびをする猫
Rorygez Fresh/gettyimages
歯周病は、歯垢や歯石によって歯肉に炎症が起こる病気です。進行すると、歯の周辺組織が破壊されてしまいます。猫の口内はアルカリ性のため、虫歯にはなりにくいものの、歯周病菌が繁殖しやすい環境。これが、歯周病にかかる猫が多い理由のひとつだと考えられています。

歯肉口内炎は、歯肉・舌・口内の粘膜などが炎症を起こす病気です。歯周病が進行して歯肉口内炎になったり、ウイルスや細菌に感染して発症したりします。

歯周病と歯肉口内炎も、症状はほとんど同じです。
・フードを食べるときにこぼしたり、痛がったりする
・口を気にして前足で触る
・口が臭い
・ヨダレが出る
・フードを食べない
このような症状が出たら、なるべく早めに動物病院で検査をしてもらいましょう。

外耳炎

耳をかく猫
Lubo Ivanko/gettyimages
耳の中の外耳道やその周辺で炎症が起きることを、外耳炎と呼びます。原因は、アレルギー・ダニ・細菌・カビなどさまざまですが、耳ダニ(ミミヒゼンダニ)というダニに寄生されたことが原因で外耳炎を発症するケースが多いようです。

外耳炎の主な症状は、以下のとおりです。
・耳をかゆがるしぐさをする
・頭をしきりに振る
・耳アカがたくさん出る
・耳から液体や膿が出てくる
外耳炎を放っておくと、重症化したり中耳炎を発症したりすることがあります。
ご紹介した病気は、目ヤニが出る、口が臭い、耳アカが出るなど、見てわかる症状が多いのが特徴です。毎日愛猫の健康状態をチェックして、異常があったら早めに動物病院で診察を受けましょう。
お話を伺った先生/服部幸先生(東京猫医療センター院長)
参考/「ねこのきもち」2022年9月号『獣医師の最新トピックス&読者体験談も 猫に多い病気、その理由は?』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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