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飼い主がきづいてあげられる猫の病気 見た目に現れる異変を獣医師に聞いた

猫に限らず、病気の症状は見た目と行動にあらわれます。しかし単独行動の猫は、病気になっても不調を隠す傾向があり、ほかの動物に比べて気づきにくいことも。今回は体の一部に異常が見られる病気について、獣医師の重本仁先生が解説します。

口周りにできものが繰り返しできる「好酸球性肉芽腫症候群」

カバンの上の猫
Kryssia Campos/gettyimages
白血球の一種である「好酸球」によって、唇や舌などにできものができる病気の総称である「好酸球性肉芽腫症候群(こうさんきゅうせいにくがしゅしょうこうぐん)は、「好酸球性プラーク」「無痛性潰瘍」「線状肉芽腫」のことを指します。
アレルギー体質の猫に多い傾向があり、アレルギーの特定やステロイド治療、レーザー治療などが主です。

乳首に近くに小さなしこりができる「乳がん」

階段の下の猫
Peter Muller/gettyimages
乳腺にしこりができる病気で、しこりの90%ほどが悪性であり、発生率が高いがんのひとつです。初期症状が出にくいため、しこりに気づき受診したころには転移していることも。
再発や転移のリスクを軽減するため、治療ではしこりだけではなく、片側、または両側の乳腺とリンパ節すべてを切り取る手術を行います。

左右の瞳孔がそろわないなどの症状がでる「転移性脳腫瘍」

ティーカップに入った子猫
Martin Poole/gettyimages
悪性リンパ腫や、先述した乳がんなど、ほかの部位にできたがんが脳に転移するのが「転移性脳腫瘍」です。
目の焦点が定まらなくなる、平衡感覚がなくなる、てんかん発作などの症状が見られるようになります。
抗がん剤や放射線によって治療を行いますが、根治は難しく、症状を緩和する対症療法になることがほとんどです。
異変に気がつくためには、飼い主さんが日ごろから愛猫の観察を心がけることが大切です。また、猫がかかりやすい病気や、その病気によってどのような症状が見られるか知っておくことで、愛猫の異変により早く気づけるようになるでしょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2021年9月号『参考になる! 読者の実例写真を集めました。 ねこの病気 症状事典』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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