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飼い主さんが猫にむける表情 猫はどう感じている? コミュニケーションのコツを専門家に聞いた

愛猫とコミュニケーションする際に使うボディランゲージ。今回はそのなかでも、顔を使ったコミュニケーションに注目。日本学術振興会特別研究員の高木佐保先生に、飼い主さんたちの体験談をもとに解説していただきました。

体験談1.顔のパーツであいさつ

ブリティッシュショートヘアのはなちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
・おでこごっちん
「『おはよう』の挨拶で、おでこにごっちんしています。目を細めてのどを鳴らしてくれるので、愛猫も安心できるのかなと思っています」
(徳島県 Y・Yさん)

・鼻チュウ
「鼻と鼻を合わせると、顔を上下に動かしてうっとりしています。手で触れると怒るのに……不思議です」
(群馬県 N・Kさん)

・頬ずり
「膝にのってきたときや、歯磨きが上手にできたあとなど『大好き~』『偉いね~♪』などと言いながら、頬ずりしています」
(栃木県 Y・Oさん)

飼い主さんを信頼し、「仲間」と思っているのかも

猫同士が体をこすり付けているのは、それ自体が気持ちいいからという理由のほか、互いのニオイを交換し、「あなたは私の仲間だよ」とマーキングするためだと考えられています。飼い主さんとのふれあいも、その延長線上にあたるのでしょう。
特に猫の額や頬はフェロモンの分泌腺が集まっており、ニオイ付けによく使われる部位。そんな額や頬を通じてのふれあいは、猫と人の信頼関係をさらに深めてくれるはずです。

ただし、顔同士が近づく鼻チュウを怖がったり、密な体のふれあいを嫌がったりする猫も。猫の様子を見ながら、猫が受け入れそうな場合だけ行うようにしてくださいね。

体験談2.まばたき

シャムのビアンカちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「愛猫と目が合ったり、見られていたりすると、私もゆっくりまばたきをしています」
(神奈川県 Y・Fさん)

友好的なシグナルとして機能することも

猫同士が向かい合って視線を合わせる行動は、基本的に「威嚇」の意味ですが、猫同士のまばたきについてはよく分かっていません。
一方で、人のまばたきと猫のまばたきが同時に起こることがあるとする研究や、人が猫に対してゆっくりまばたきをすることで、猫に好かれやすくなるという研究結果も。
猫と人が見つめ合うこと、人が猫に向かってまばたきをすることは、友好的なシグナルとして機能しているようです。

体験談3.アイコンタクト

セルカークレックスのHERMESちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「じっとこちらを見ていることがあるので、そのときは目を合わせて、ゆっくりまばたきしています』」
(愛知県 H・Oさん)

何かを要求しているか、飼い主さんに注目している

ふと猫を見たとき、猫もこちらを見つめているようなら、猫が何らかの要求をしている、もしくは飼い主さんがいつもと違う行動をしているので注目していると考えられます。
アイコンタクトのあと猫の要求が満たされた経験があると、要求があるたびにアイコンタクトをするようになる場合も。
人と猫の視線コミュニケーションは、最近注目を集めている伝達方法のひとつです。飼い主さんのアクションを猫がどう感じているか、今回ご紹介した内容も参考にもう一度おさらいしてみて、猫とコミュニケートするときに役立ててみてくださいね。
お話を伺った先生/高木佐保先生(日本学術振興会特別研究員(RPD) 麻布大学特別研究員)
参考/「ねこのきもち」2023年4月号『“ネコ心理学”の専門家が解説! 顔と手で愛猫と会話しよう♪』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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