猫と暮らす
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人にうつることも 「猫カビ(皮膚糸状菌症)」の症状や対策を獣医師に聞いた
猫カビ(皮膚糸状菌症)はどんな病気?
ただし、免疫力が低下しているシニア猫や、糖尿病や腎臓病などの基礎疾患がある猫は発症するケースも。母子感染も多く、大半は子猫期に発症します。そして、栄養状態がよくなかったり、免疫力が低下していたりすると悪化しやすくなります。
なお、猫カビは人にうつることもあり、発症すると体に紅斑などができて強いかゆみを生じます。また、感染猫を触った飼い主さんがそのまま菌を家に持ち込み、愛猫が感染してしまうケースもあるので注意が必要です。
猫カビ(皮膚糸状菌症)の主な症状とは
特定の部位を気にするしぐさが見られたり、顔の皮膚が赤くなったりする場合もあります。
猫カビ(皮膚糸状菌症)の治療法
治療ではまず、患部周辺もしくは全身の被毛を刈って、薬用シャンプーで菌を洗い流します。その後、菌の増殖を阻害する抗真菌薬を飲ませ、塗り薬が処方されることもあります。
しかし、抗真菌薬の飲み薬は効果が高いものの子猫の体には負担が大きく、副作用が出るという報告もあるため、生後間もない子猫には、まず薬用シャンプーと、場合によっては塗り薬を治療に使います。
参考/「ねこのきもち」2021年7月号『体験した飼い主さんのリアルな疑問に獣医師がアンサー ねこに多い病気、そこが知りたい! vol.14 猫カビ』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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