猫と暮らす
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嫌いなわけじゃない 猫が威嚇や攻撃をしてくる理由と対応について獣医師に聞いた
猫が飼い主さんに威嚇や攻撃をしてくるときの心理
白山先生:
「それぞれの威嚇・攻撃をしてくるときの理由や猫の心理としては……
・『シャー』と威嚇してくるとき:イライラしている、気が立っている、かまってほしくない
・ガブリと噛んでくるとき:興奮していて思わず口が出てしまった、爪切りやブラッシングなど苦手なことをされて嫌だった、『かまってほしい』『遊ぼう』と誘っている
・パンチをしてくるとき:怖い、警戒している、それ以上近寄ってくるなという気持ち
などが考えられます」
猫が威嚇や攻撃をしてくるときはどう対処すべき?
白山先生:
「『シャー』と威嚇してくるときは何も反応せず、猫が落ち着くまで目を合わせないようにしてその場を離れましょう。
手や足をガブリと噛んでくる場合も、相手をせずにその場から離れてください。猫に遊びたい欲求がある場合は、噛んでもいいおもちゃなどを使って発散させてあげるといいでしょう。また、猫に苦手なことをしなくてはならない場合は、猫が嫌がって噛んでくる前に終えるようにしたり、好物などを使いながら行ったりして、噛まれないように工夫するのがおすすめです。
猫がパンチをしてくるときは怖がっていたり、ストレスを感じていたりするサインでもあるので、それ以上近づかずに落ち着くのを待ちましょう。猫が嫌がっている原因が何かないかよく観察し、原因がある場合にはすぐ対処してあげることも大切です」
猫の威嚇や攻撃を激しくしてしまうNGな対応方法はある?
白山先生:
「過剰に声をあげたり、叱ったりすると、猫をさらに興奮させたり、攻撃的にさせてしまったりするおそれがあるのでやめましょう。
また、ふだんから手や足にじゃれさせて遊んだり、猫の目の前を急に横切ったりなど、飼い主さんを噛む経験をさせるようなことは避けてください」
取材・文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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