猫と暮らす
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【調査】「爪切り」されている猫の反応は 得意なコ、苦手なコに見られる違いを獣医師に聞いた
猫にとって「苦手なお手入れ」のイメージがある爪切り。みなさんの愛猫は、爪切りが得意でしょうか?
【体験談】爪切り中の愛猫はどんな様子?
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん103名に「爪切りをしているときの愛猫の反応」について、具体的なエピソードを聞いてみることに。爪切りが得意なコ、苦手なコそれぞれの反応を紹介します。
「爪切りが得意」な猫のエピソード
- 「肉球を触られるのが好きなのか、おとなしく切られてます」
- 「床に座っていると足の間に挟まってきて熟睡するので、コッソリ切ります」
- 「自分が足を伸ばして座って、猫も同じような体勢にさせる。それから前脚・後脚の長い爪だけ切る。鳴きもせず暴れもせずやりやすい」
- 「普段から近くに来たときは肉球を触りながら爪も触るようにしているので、爪切りも抵抗なく切ることができます」
- 「ごはんを食べたあと、くつろいでいるときにします。年齢を重ねるごとに嫌がらなくなり、されるがままになりました」
- 「猫がソファでくつろいでいるときに目線を猫に合わせてなでて、肉球をモミモミして爪を出し、長ければ切る。爪を出すあたりで少し嫌がるので、様子を見て素早く切る。ちなみに、ハサミはすぐ取れるところに常時置いてある」
- 「深爪防止ガード付きのハサミで手早く済ませます。嫌がったら日を改めますが、暴れることはありません。私が得意というより、愛猫が我慢してくれているのだと思います」
- 「わが家は夫がにゃんこを抱っこし、私がにゃんこの爪を切るという2人体制。私が爪切りを持ってにゃんこに見せると、爪切りをスンスンして『あ〜コレね』とおとなしく夫に抱っこされます。爪切りの間はまさしく『無』の顔(笑) ホントは爪切りが嫌なんでしょうけど、終わったあとのおやつが楽しみなのか、あっと言う間に切り終わります。親バカですが、うちのコはホントにおりこうさんって思ってます」
「爪切りが苦手」な猫のエピソード
- 「寝ているときに切るようにしているんですが、嫌がって起きてしまいます。なので、一気に切れません」
- 「爪切りを嫌がるので、おやつに夢中の間に切ってしまいます。おやつが途中でなくなったり我に返ると、逃げられてしまいます」
- 「普通に切ろうとすると、すぐに手足を引っ込めたり噛もうとするので、首にカラーをして2人がかりで切ります。カリカリごはんを一粒あげながら切り、怒り始めたら別の日に切ります。『あ〜、簡単に切らせてくれるコにならないかなぁ〜』といつも思います」
- 「私が爪を触ろうとすると、肉球自体を見せないようひっこめたり、嫌だ~と私の手を軽くガブリ。爪を切るのは、大変です」
- 「嫌がって暴れて危険なので、動物病院で切ってもらいます。病院だとおとなしく切らせてくれます」
- 「爪切りを見ただけで逃げるので、1日1本ずつ切ったりして、何とかおこなっている感じ」
- 「嫌がって暴れるので、いつも2人(猫を抱える係と爪を切る係)で切っています。1回あたり2、3本切るのが精一杯なので、10本切るのに数日かかります」
- 「めちゃくちゃ嫌がる。爪切り後オヤツを与えているが、一向に慣れない。今日は2本切れた、また明日という感じ」
- 「抱っこが大嫌いなので、いつも暴れます」
- 「シャーと怒るので、爪研ぎで爪切りが必要ないという商品を買いました」
飼い主さん自身も、猫の「爪切り」が苦手?
爪切りが得意な猫、苦手な猫がいるように、飼い主さん自身も猫の爪切りの得意・不得意があるでしょう。
飼い主さん103名に「愛猫の爪切りが得意か」アンケート調査をおこなったところ、今回の調査では「得意」と回答した飼い主さんは約3割と少数でした。多くの飼い主さんは、愛猫の爪を切ることが苦手だと感じているようです。
飼い主さん103名に「愛猫の爪切りが得意か」アンケート調査をおこなったところ、今回の調査では「得意」と回答した飼い主さんは約3割と少数でした。多くの飼い主さんは、愛猫の爪を切ることが苦手だと感じているようです。
【獣医師解説】爪切りが得意な猫、苦手な猫に見られる違い
「爪切りをしているときの愛猫の反応」について、飼い主さんからさまざまなエピソードが寄せられました。では、爪切りが得意な猫、苦手な猫にはどのような違いが見られるのでしょうか。
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
岡本先生:
「まず、爪切りが苦手な猫というのは、次のような理由で苦手だと考えられるでしょう。
「まず、爪切りが苦手な猫というのは、次のような理由で苦手だと考えられるでしょう。
・猫は触覚が敏感な足先や鼻先、しっぽの先など、『先』を触られるのが苦手なコが多い
・拘束が嫌い
・『爪切りをするぞ』という雰囲気が嫌い
・切られるときの感触が嫌い
・拘束が嫌い
・『爪切りをするぞ』という雰囲気が嫌い
・切られるときの感触が嫌い
一方で、爪切りが得意な猫もいますが、それには次のような理由が考えられます。
・足先を触られるのが嫌じゃない
・抱っこが好き
・幼少期から慣れている
・ご褒美のおやつなど、爪切りを我慢すると『いいことがある』と学習している
・抱っこが好き
・幼少期から慣れている
・ご褒美のおやつなど、爪切りを我慢すると『いいことがある』と学習している
また、アンケートの結果を見ると、飼い主さん自身も『猫の爪切りが苦手』と感じている人が多かったようですね。
猫の爪切りをするときのコツですが、『包まれると落ち着く』という猫の習性を活かして、暴れるコは洗濯ネットに入れてネットの隙間から切ったり、タオルで全身を包んで足だけ出して切ったりする方法があります。ほかにも、猫が寝ているタイミングで一本ずつ切ったり、おやつで意識をそらして切る方法もよいかと思います」
猫の爪切りをするときのコツですが、『包まれると落ち着く』という猫の習性を活かして、暴れるコは洗濯ネットに入れてネットの隙間から切ったり、タオルで全身を包んで足だけ出して切ったりする方法があります。ほかにも、猫が寝ているタイミングで一本ずつ切ったり、おやつで意識をそらして切る方法もよいかと思います」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫の爪切りに関するアンケート』
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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