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丸見えだからなお気になる? 猫の肛門に必要なケアと起こりがちなトラブル

愛猫の肛門ケアはどんなことをしていますか?肛門まわりを触ると嫌がるコもいるでしょう。今回は、肛門ケアの仕方や、肛門まわりで起こりやすいトラブル、肛門嚢炎になってしまったときのケア方法について、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に教えていただきました。

猫の肛門周辺の病気は

羽の中で遊ぶ猫
Martin Poole/gettyimages
猫の肛門の奥には、分泌物がたまる袋が左右にそれぞれあり、肛門腺(肛門嚢)と呼ばれています。猫の肛門は、よく観察すると左右に小さな穴がありますが、それが肛門腺の開口部です。猫によっては肉眼では見えにくい場合も。

通常、この分泌物は排便や興奮したときなどに自然と出ますが、何らかの原因で詰まったり、細菌感染が起こったりして炎症を起こすケースがあります。その状態が「肛門嚢炎」で、動物病院での治療が必要になります。

猫の肛門のお手入れは必要?

肛門腺の分泌物は、排便などの刺激に合わせて勝手に排出されます。そのため、日常的に絞る必要はありませんが、異変などにすぐに気付けるように、観察がてら、肛門まわりは定期的にウエットティッシュなどで拭いてきれいにしておくようにしましょう。
トランクケースの上に乗る猫
Kryssia Campos/gettyimages
肛門嚢炎になってしまった場合、猫はそこを触られるのを嫌がることが多いです。肛門まわりを無理に触ると、愛猫との関係性が壊れてしまう原因になりかねないため、病院で処方された薬を飲ませる以外のケアは頑張りすぎなくてもいいでしょう。
しかし、猫が肛門を過度に舐めてしまう場合は、エリザベスカラーをつけるなど悪化させないための工夫をしてください。

ほかにもある!肛門まわりのトラブル

ドアップで写る猫
Kryssia Campos/gettyimages
肛門嚢炎以外にも、便秘や頻尿、尿が出ないなどが肛門まわりでよく見られるトラブルです。これらのトラブルが起こっているときは、トイレ中に異変が見られることがあります。
排泄をしている動作にいつもと違いがないか、便の硬さや頻度、尿の量やニオイなどに変化がないか気付けるように、日頃からトイレの様子や排泄物をチェックするようにしましょう。
愛猫の異変に気付くためには、愛猫の様子をよく見ることがとても大切です。日頃から愛猫の健康チェックを行うようにしましょう。少しでも違いが見られたときは、動物病院を受診すると安心ですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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