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ニオイをかいでるだけじゃない!猫同士の「くんくん」の意味を専門家が解説

猫同士が“くんくん”とニオイをかぎ合っている姿を見たことはありますか?猫同士の“くんくん”は、あいさつの意味もありますが、お互いの情報交換でもあるようです。今回は、猫同士の“くんくん”に秘められた真実を哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。 

猫同士の“くんくん”は情報交換

シャムのナツくんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫同士が鼻先をくっつけ合って“くんくん”していることはありませんか?猫は、ニオイによってお互いの個性を認識しているため、猫同士のこのような行動は、人が顔を合わせて「初めまして」や「こんにちは」と言葉を交わし、名刺交換をするのと同じようなものになります。
そこには、「性別」や「相性が合うかどうか」、「発情しているかどうか」などの重要な情報も含まれているのです。

交換した情報は記憶と結びついている

サバトラのにゃーちゃんくんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫同士の“くんくん”は情報交換であり、「相性が合うかどうか」も含まれていると述べましたが、この相性は過去のニオイの記憶とも結びついているといわれています。
“母猫にかわいがられた“といういい思い出が母猫のニオイとともに記憶されると、そのニオイをかぐだけでいい気持ちに包まれるようです。また、きょうだい猫同士の相性がよかったり、しばらく会っていなかった母猫とすぐにうちとけられたりするのは、「ニオイ」によって過去の記憶が想起されているからかもしれません。
“くんくん”は、空間的に遠くのものを感知するだけでなく、時間的にも遠い昔を思い出すきっかけにもなるのでしょう。そのため、猫の“くんくん”は、猫がその時空間を生きるのに欠かせない行動なのです。
過去の記憶がニオイと結びついているのは驚きでしたね。猫にとっていい記憶となるよう、“くんくん”の時間を大切にしてあげたいですね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2023年9月号『嗅覚をめぐる、9つの真実 猫のくんくんのヒミツ』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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