猫と暮らす
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猫を飼いたいと思ったら 保護団体や自治体からの迎え入れる選択肢
そこで今回は、猫を保護している「保護団体」と「自治体」について、これらはどのような団体なのか、ここからはどういった方法で猫を譲り受ければいいのかなどを、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生にお聞きしました。
保護団体や自治体から迎え入れるという選択肢を知ろう
保護団体とは?
猫の譲渡は、シェルターや会場などで譲渡会を開催するのが一般的ですが、ウェブサイトで猫の情報を掲載したり、保護猫カフェと提携したりしているケースもあります。
自治体とは?
飼い主不明で保護されたり、飼い主がこれ以上飼育できないと判断して持ち込まれたりしたペットたちが収容されている場所です。施設内では、定期的に譲渡会を開いたり見学を受け入れたりして、新しい飼い主を探します。
なお、原則として猫の譲渡は、その自治体に住んでいる方が対象です。
保護団体からの迎え入れ方
譲渡会では、譲渡対象の猫たちを見て回ります。気になる猫がいたら、スタッフに相談しましょう。
スタッフとの面談やアンケートなどの審査に通ったら、1週間ほどの猫とのお試し生活(トライアル)を開始します。実際に生活をしてみて問題がないようなら、双方の合意のもと譲渡が決定。譲渡費用(2~4万円程度。ワクチン代や検査代など)が必要になりますので、金額などを事前に確認しておくと安心です。
※ご紹介したのは、譲渡までの一般的な流れです。保護団体によって異なるので、事前によく確認しましょう。
自治体からの迎え入れ方(東京都のケース)
主な条件は、飼い主さんの年齢、飼育環境、経済状況などです。その後、自治体主催の譲渡事前講習会で、猫を飼う前の準備や心構えなどについて説明を受けます。集合住宅や賃貸住宅に住んでいる方は、猫の飼育が許可されていることを証明する管理規約などが必要です。
譲渡事前講習会とは別の日に、譲渡講習会を受けます。ここでは、適切な飼い方の説明などがあり、講習会後に譲渡対象の猫と対面。職員と相談しながら、家族に迎え入れたい猫を選びます。
迎え入れたい猫が決まったら、書類にサインするなどの手続きを経て、正式に譲渡が決定。自治体によっては、譲渡手数料などが必要な場合もあるので、覚えておきましょう。
※譲渡の流れは自治体によって異なるので、事前によく確認しましょう。
参考/「ねこのきもち」2019年11月号『きっと幸せ。どこから迎えたの? 保護猫ストーリー』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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