うちの猫は「甘えん坊」？「気まぐれ」？　猫の「性格」について専門家に聞いた

「うちの猫は気まぐれで……」「うちはとっても甘えん坊！」など、愛猫の性格について話すことは多いでしょう。人と同様に、猫の性格もさまざま。今回は、猫の性格に関する4つの疑問について、帝京科学大学准教授の加隈良枝先生に教えていただきました。

猫の性格ってどんなものがあるの？

猫の性格とは、猫の行動スタイルのこと。よくする行動の傾向から見極められる「性質」とも表現できますね。海外の研究によると、猫の性格は次の3つの要素に分けられます。

猫の性格3タイプ

友好的：ほかの個体と付き合いやすい
神経質：身を守ろうとする意識が強い
大胆：狩猟本能が強い

「甘えん坊」「警戒心が強い」「人なつっこい」など、猫の性格を表す言葉はさまざまですが、いずれもこの3つを細分化したものだといわれています。どの猫もこれらの性格要素をもってはいますが、あらわれる度合いが異なるのです。

猫の性格は人や犬とはどう違うの？

人と犬には、仲間と行動をともにしようとする社会性が備わっていて、「犬は人間の最良の友」という言葉もあるほど、似ていると考えられています。

一方で、猫は単独行動をするため、人や犬とは根本的に行動の傾向が異なります。しかし、猫も飼い猫としての歴史が長くなるにつれ、「甘えん坊」なタイプが増えてきたようです。人や犬と近くなっているのかもしれません。

"二重人格”は猫にもある？

二重人格の定義が複雑なため、”ある”とは断言できません。とはいえ、そのときどきの欲望に従って行動する猫の様子は、人からすれば「ツンデレ」や「気まぐれ」に思えることもあるでしょう。

ときによって正反対のように感じられる行動をするという意味では、”ある”といえるかもしれませんね。

1匹で飼われている猫はワガママ？

動物は欲求に従って行動するため、基本的にワガママではあります。また、一人っ子の人がワガママといわれる理由が「なんでも願いを叶えてもらえるから」であるとすれば、1匹飼いの猫もワガママ度が高い可能性があるでしょう。

個性豊かな猫の性格。猫の性格について理解を深めて、よりよい関係を築いていきたいですね。

お話を伺った先生／加隈良枝先生（帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授）
参考／「ねこのきもち」2019年12月号『「どうやって決まるの？」からタイプ別のお悩みまで猫の性格を解き明かす25のQ＆A』
文／柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

CATEGORY 猫と暮らす

2023/11/15 UP DATE