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猫の毛柄は性格に関係する? 猫種による違いは? 猫の性格を形成する要素を専門家に聞いた

「甘えん坊」や「フレンドリー」など、人と同じように猫の性格は個性豊かですが、このような猫の性格はどうやって決まるのでしょうか?
今回は、猫の性格を形成する要素などについて、帝京科学大学准教授の加隈良枝先生にお話を伺いました。

猫の性格は何に影響を受けて形成されるの?

ミヤちゃん親子
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の性格は、さまざまなものに影響を受けて形成されます。両親からの遺伝など先天的な要因のほか、身を置く環境といった後天的な要因もあります。

さらに「年をとった」「太った」「出産した」など体の状態の変化も、猫の行動を変える要因です。そのため、猫の性格は、一生を通して少しずつ変わっていくように感じられる人もいるでしょう。
次からは、性別・猫種(毛柄)・年齢・両親の性格と、猫の性格形成の関係についてみていきましょう。

性別と猫の性格形成の関係

ニャンモックでリラックスする龍太くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
一般的に、メスは「神経質」といわれますが、これは子育ての本能によるもの。メスは子猫を守らなくてはならないため、神経質にならざるを得ないのです。

一方で、オスは「甘えん坊」の傾向があるとされています。これには、周囲に興味をもって縄張りを広げるといった習性に、少し関係しているかもしれないという考えもあるようです。

猫種(毛柄)と猫の性格形成の関係

ひじ掛けがお気に入りのミラちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「アメリカンショートヘアーはフレンドリー」「ベンガルは野性的」など、猫種でも性格の傾向に違いはあるのですが、これは遺伝によるもの。

また、「シマ柄やヒョウ柄などヤマネコに近い毛柄のほうが活発」など、毛柄でも性格の傾向は異なるといわれています。

年齢と猫の性格形成の関係

ボール遊びをしたいラグドールの不二子ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
年齢による行動傾向の変化は、動物の自然な現象です。

一般的に、若い猫は動き回って目にするものに興味を示しますが、高齢になるにつれて落ち着つくとされています。そのため、若いうちは「活発」「好奇心旺盛」という印象が強いですが、年齢とともに「穏やか」「おとなしい」猫になっていく傾向があるようです。

両親の性格と猫の性格形成の関係

父猫にくっつくFortunaちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
遺伝的な観点から考えると、猫の性格は母猫よりも父猫に似やすいといわれています。

父猫が異なる猫の性格を比較した実験では、父猫が「友好的」なタイプならその子も同じような性格になり、父猫が友好的でないタイプの場合は子もそうならないという結果が出ています。
猫の性格にはさまざまな要素が関係しています。「そうだったのか!」「納得!」と思えることはありましたか?
お話を伺った先生/加隈良枝先生(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授)
参考/「ねこのきもち」2019年12月号『「どうやって決まるの?」からタイプ別のお悩みまで 猫の性格を解き明かす25のQ&A』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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