猫と暮らす
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猫の毛のなかにある「触毛」とは 猫の「感覚」のナゾを専門家が解説
さまざまな情報をキャッチする役割をもつ「触覚」は、猫にとって重要な感覚のひとつです。また、猫の触覚の特徴を理解し、それにあった接し方をすることは、猫の生活はよりよいものにするでしょう。
そこで今回は、猫の触覚の特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫の触覚へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
そこで今回は、猫の触覚の特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫の触覚へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
猫の触覚にはどんな特徴があるの?
猫の触覚で意識しておきたいのは体毛です。猫の体毛には揺れることで感覚神経を刺激し、触覚の機能をもつ「触毛」があり、猫の体毛には約1㎠に1本の割合で生えています。
また、ヒゲはすべてが敏感な触毛で、風向きまでわかります。野生時代、猫はその感覚を頼りに風下にまわり、獲物や敵の存在や位置を、風に乗ってくるニオイで感知していました。
ほかにも、ヒゲにはモノの動きを捉えたり、触れたものまでの距離を測ったりする機能もあります。猫が狭い場所でもすいすいと通り抜けられるのはこのためです。
また、ヒゲはすべてが敏感な触毛で、風向きまでわかります。野生時代、猫はその感覚を頼りに風下にまわり、獲物や敵の存在や位置を、風に乗ってくるニオイで感知していました。
ほかにも、ヒゲにはモノの動きを捉えたり、触れたものまでの距離を測ったりする機能もあります。猫が狭い場所でもすいすいと通り抜けられるのはこのためです。
猫の触覚の特徴にあったアプローチ法とは?
ではここで、猫の触覚の特徴にあったアプローチの仕方についてみていきましょう。
部屋の中に細い道や狭い場所をつくる
猫はヒゲで自分の両側にある障害物との距離を確認しながら歩いています。体の幅ぎりぎりの狭い場所を、たとえ暗くてもスムーズに歩けるのは、ヒゲのおかげです。また、獲物や敵に気付かれないための本能からか、猫は狭い道や場所を好む傾向があります。
そこで、部屋の中に細い道や狭い場所をつくってあげましょう。猫だけが通れる小さな扉や通路、猫一匹が隠れられる穴蔵のような場所をつくれば、狭いところが好きな猫にとっては快適になるはずです。
そこで、部屋の中に細い道や狭い場所をつくってあげましょう。猫だけが通れる小さな扉や通路、猫一匹が隠れられる穴蔵のような場所をつくれば、狭いところが好きな猫にとっては快適になるはずです。
スキンシップやお手入れのときはやさしく
猫がスキンシップやお手入れの際に気持ちよさそうにしたり、逆に嫌がったりするのは、触毛や皮膚を通じて感覚神経が刺激されるからです。猫に触れる際はやさしい力加減で、長時間にならないように意識しましょう。
なお、猫は背中や顔まわりを触れられるのは好みますが、おなかやしっぽの付け根などは嫌がる傾向があります。愛猫がどこを触られるのが好きなのか、少しずつ試しながら把握してあげられるとよいですね。
なお、猫は背中や顔まわりを触れられるのは好みますが、おなかやしっぽの付け根などは嫌がる傾向があります。愛猫がどこを触られるのが好きなのか、少しずつ試しながら把握してあげられるとよいですね。
猫の触覚にあったお世話をすることが大切!
猫の本能的な感覚を理解し、それにあった接し方をすることは、猫にとって楽しいものとなり、より絆を深めることにつながります。
とくに、外で暮らした経験をもつ保護猫などの場合は、室内でただのんびりと過ごしているだけだと、物足りなく感じているかもしれません。猫にとってはふだんと変わらない生活が落ち着き、安心できるものですが、そうしたなかでも小さな変化を加えていくことは必要でしょう。
とくに、外で暮らした経験をもつ保護猫などの場合は、室内でただのんびりと過ごしているだけだと、物足りなく感じているかもしれません。猫にとってはふだんと変わらない生活が落ち着き、安心できるものですが、そうしたなかでも小さな変化を加えていくことは必要でしょう。
猫の触覚にあったお世話を取り入れ、猫の暮らしをより楽しくしてあげられるとよいですね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)、小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師 )
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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