1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 生態
  4. 猫が成長したら起こった 飼い主が体験した1,2才の猫の事件簿

猫と暮らす

UP DATE

猫が成長したら起こった 飼い主が体験した1,2才の猫の事件簿

成猫期(1~6才)の初期は、とくに本能による猫らしい行動が増える時期。この時期は、脱走などのトラブルが起こりやすいので注意が必要です。

今回は実際に飼い主さんが体験した、成猫期の猫の“事件”をご紹介。獣医師の徳留史子先生が詳しく解説します。

【1才頃の事件】何度も脱走を繰り返すように……

ラグドールのミーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「一度玄関から脱走して以来、何度も繰り返すようになりました」(神奈川県 C・Nさん)

徳留史子先生の解説

1才頃になって性成熟を迎えると、とくにオスは本能的にメスを求め、外への興味が高まり脱走を試みようとすることがあります。さらに、一度でも外に出ると縄張りが広がったように思い、脱走を繰り返す猫も。ノラ猫と縄張り争いをしてケガをしたり、交通事故に遭ったりする猫も少なくありません。

脱走を防ぐには

玄関はもちろん、脱走経路になりやすい窓辺も対策をしましょう。網戸にする場合は、猫に破られない、開けられないようにしてください。また、脱走を狙う猫は玄関先までついてきがち。そんなときはボールなどを投げて気をそらすとよいので、玄関に常備しておきましょう。

【2才頃からの事件】突然走り回るようになった!

キジトラ猫のハロ丸ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「突然、気が狂ったかのように走り回るようになりました」(三重県 N・Mさん)

徳留史子先生の解説

成長期になると狩猟本能による行動が増えるので、本来狩りをする時間帯である明け方と夕方に、獲物を追いかけるかのように突然走り回ることが増えるケースがあります。
また、体力も増す時期なので、あり余るエネルギーを発散させるために走り回ることもあるでしょう。まれに体の痛みや神経の異常で走り回ることもあるため、おかしいと思ったら獣医師に相談してください。

突然の走り回りを防ぐには?

遊ぶ時間を十分にとってエネルギーを発散させてあげれば、おのずと走り回ることも少なくなるはずです。じゃらしおもちゃで上下運動をうながすなど、運動量の多い遊び方で、エネルギーを発散させてあげましょう。

【2才頃の事件】あごニキビができた

茶白猫のビビちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「あごニキビができ、放置していたら炎症を起こして毛が薄くなってしまいました」(東京都 J・Kさん)

徳留史子先生の解説

はっきりとした原因はわかっていませんが、成猫期になると、あごに黒いブツブツ状の分泌物「あごニキビ」がよく見られます。通常、治療は必要ありませんが、細菌感染すると炎症などが起きて治療が必要になることも。炎症が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。

あごニキビのケア方法は?

あごに黒いブツブツが見られたら、自宅でケアをしましょう。人差し指にガーゼを巻いて38℃程度のぬるま湯にひたし、患部をやさしくふき取ってください。ゴシゴシこするのはNGです。
成猫になることで、より猫らしい行動が増える一方、その特徴を理解しておかないとトラブルが起こってしまうことも。考えられるさまざまなケースを知っておき、いざというときにスムーズに対応ができるようにしたいですね。
お話を伺った先生/徳留史子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2020年2月号「読者が実際に体験した、年齢別に起こりやすいトラブルや病気がわかる! うちのコ、○才事件簿」
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る