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猫飼いは知っておいて 急に寒くなるとかかりやすくなる猫の病気

季節の変わり目は、人も猫も体調を崩しやすくなります。なかでも、急に気温が低下する秋頃は、特に愛猫の健康管理に気を付けなければいけません。
そこで今回は、寒暖差が引き金になって発症しやすい猫の病気を、獣医師の小林清佳先生に伺いました。

血尿・頻尿などがみられる「膀胱炎」

Mix(キジトラ)の小夏ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
膀胱炎とは、膀胱に炎症が起こって血尿や頻尿などの症状がみられる病気です。

寒暖差によって免疫力が低下すると、尿石ができやすい体質の猫は尿石症による膀胱炎に、高齢の猫は細菌による膀胱炎になりやすくなります。また、年齢や体質を問わず、寒暖差によるストレスから膀胱炎になる猫もいるでしょう。

おう吐・下痢などがみられる「胃腸炎」

ベンガルのバロンくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
胃腸炎とは、胃や腸に炎症が起こり、おう吐や下痢などの症状がみられる病気です。

寒暖差が大きくなる秋頃は、自律神経が乱れて胃腸の機能が低下するほか、免疫力が落ちて細菌などに感染しやすくなったり、腸内細菌のバランスが崩れたりするなど、胃腸炎にかかる要因が多いので注意してください。

咳・呼吸困難などがみられる「猫カゼ」

ラガマフィンのじゅろくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫カゼとは、くしゃみ・鼻水・目ヤニなど、人の風邪のような症状がみられる、猫の呼吸器感染症の総称です。

猫カゼを引き起こす病原体は複数ありますが、そのうちのひとつである猫ヘルペスウイルスは、一度感染してしまうと症状が治まっても猫の体内に潜伏し続けます。そのため、免疫力が下がると再びウイルスが増殖し、猫カゼが再発するケースもみられるので注意が必要です。

突発的にけいれんなどが起こる「てんかん」

Mix(キジトラ)のむぎくんたち♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
てんかんとは、脳神経の異常な活動が原因で、全身がけいれんしたり、足がバタバタと動いたりするなどの「てんかん発作」が、繰り返し起こる病気です。

重篤な例を除くと、てんかん発作は投薬でコントロールすることができますが、寒暖差が大きい時季には、投薬をしていてもてんかん発作起きやすくなる場合があります。

咳・呼吸困難などがみられる「猫ぜんそく」

Mix(白)の美優ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫ぜんそくとは、気管支に炎症が起こり、咳や苦しそうに呼吸をする様子などがみられる病気です。

もともと猫ぜんそくを患っている猫は、寒暖差で自律神経が乱れることで、ぜんそくの症状が頻繁に出ることがあります。また、季節的なアレルゲンによって、アレルギー症状が出やすくなることもあるでしょう。

腎臓病や心臓病の持病が悪化することも

ソマリのモカくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
腎臓病や心臓病などの持病がある猫は、寒暖差が原因で急激に病状が悪化するケースがあります。

腎臓病では食欲や元気がなくなるなどの症状があらわれ、心臓病では咳が出る、口を開けて呼吸をするなどの様子がみられるでしょう。また、病気の初期には無症状のすい炎が悪化し、頻繁におう吐するなどの症状があらわれることもあります。
寒暖差は、さまざまな病気を発症するきっかけになるおそれがあります。寒暖差を感じる時季になったら、愛猫の体調に異変がないかをこまめにチェックし、少しでも気になることがあれば動物病院に相談してくださいね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『体調を崩しやすい季節です 秋の猫と寒暖差 マッサージによるケアも紹介!』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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